葬儀辞典

弔辞の心得

弔辞は、故人の霊前で故人に捧げる弔いの言葉です。
弔辞の依頼を受けた場合、自分がどのような立場の者として選ばれたかを考慮して、話の内容をまとめると良いでしょう。
素直に自分の思い出の中にある故人を語る事が、重要なポイントです。
弔辞は、3分前後の長さにまとめます。
原稿用紙で850文字から900文字を目安としてまとめ、実際に声に出して読んでみると良いでしょう。

弔辞の文章構成は、前文で語り出し、つづいて本文、そして結びの言葉となります。
語り出しは、故人への呼びかけで始まります。
本文では、故人の業績や人柄、あるいは受けた恩義などを故人への想いを込めて簡潔に述べます。
結びは、一般的には安らかな永眠を願う別れの言葉でまとめます。

原稿が仕上がったら、巻紙に毛筆で清書します。

弔辞を読む際は、棒読みにならないように、故人に向かって静かに語りかけるように自然に読んでいきます。