葬儀辞典

恩師への弔辞

例文

○○先生、謹んでご逝去を悼み、生前の温かいご指導に対し、あらためてお礼申し上げます。

先生に担任をしていただいたのは、もう○○年も前になります。
その頃は、私も未熟で血気盛んであった事が懐かしく思い出されます。

先生には、3年1組の担任をしていただいただけではなく、テニス部の顧問として厳しい指導をしていただきました。

先生の英語のクラスは、いつも楽しく笑いで溢れていました。
英語があまり好きではなかった私ですが、先生の熱心なご指導のおかげで中学を卒業する頃には、英検2級に合格する事ができました。
『これは、奇跡としか言えない!』と友人たちからも、驚かれたほどでした。

また、テニス部では夏の合宿に同行していただきました。
夏の炎天下で、生徒たちと一緒になって汗を流しながら元気にコートを走り回っていた先生のお姿が、深く心に焼き付いています。

卒業後も、年に一度のテニス部の同窓会には必ずご出席していただき、楽しい時間を過ごしました。
また、私が大学の進路で悩んだ時も先生は親身に相談にのってくださいました。
先生のアドバイスのお陰をもちまして、今では私も○○先生と同様に教職を天職として生徒たちと真剣に向き合う日々を過ごしております。

この度の突然の訃報、いまだに信じられない思いです。
今後は先生が私に教えてくださった「大切な心」を忘れることなく、子どもたちに伝えてまいりたいと思います。

○○先生のこれまでのお導きに心より感謝し、安らかに永遠の眠りにつかれる事をお祈りいたします。