葬儀辞典

末期の水・死化粧

末期の水とは?

故人の口に、水を含ませて見送る儀式のことです。
「死者が渇き苦しまないように」という意味が込められています。
脱脂綿に水を含ませ、故人との血縁が濃い方から、順番に行います。
順番は「最初に喪主、次に血縁が近い方から」とされています。

死化粧とは?

湯灌後に、髪などを整え、爪を切って、化粧を施します。
男性は髭剃り、女性はお顔そり・お化粧を施します。

顔色がよくない場合は、男性でもファンデーションなどを使用します。
あくまで「生前のようにするため」のメイクなので、派手にする必要はありません。
故人が好きだった化粧品などを使うのも、構いません。

なぜ身繕いや死化粧をするの?

身づくろいや死化粧は一見すれば、必要のない行為に見えるかもしれません。
ですが、故人を送り出すための大切な儀式の一つです。
身繕いや死化粧を施す事で「笑顔で元気だったころ」の故人を、思い出す事ができます。
故人を送り出すためにも、可能であれば身繕いや死化粧を施すと良いでしょう。