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葬儀辞典

親の死に直面したときにやるべきことと、心を立て直すためにできること

葬儀

親の死と向き合うことは、深い悲しみを受け入れながら前へ進むために大切な時間です。本記事では、親が亡くなった直後にすべきことや手続き、心の整理の方法までをわかりやすく解説します。突然の別れに戸惑う方や、今後に備えたい方に向けた内容です。

親の死は、誰にとっても避けられない現実です。深い悲しみと混乱の中で、その瞬間をどう受け止め、どう行動するかは、心の整理にも大きく関わります。落ち着いて対応するためには、事前に流れを知っておくことが大切です。

突然の別れに直面すると、何をすればいいのかわからず不安になる方も多いでしょう。涙をこらえながらも、手続きや葬儀の準備を進めなければならない――そんな状況に寄り添うために、本記事をお届けします。

この記事では、親が亡くなった直後の行動から葬儀・手続きの流れ、そして心の整理の仕方までを順を追って解説します。今まさに親の死と向き合っている方や、いざというときに備えておきたい方に読んでいただきたい内容です。

親の死という現実に向き合うとき、まずはやること

親の死という現実を前にすると、誰もが深い悲しみと混乱に陥ります。何をすればいいのかわからず、気がつけば時間だけが過ぎてしまうこともあるでしょう。

しかし、そんな中でも葬儀の準備や各種手続きを進めなければなりません。ここでは、親が亡くなった直後に行うべきことを順を追って整理します。焦らず、ひとつずつ進めていきましょう。

死亡診断書を受け取る

親が亡くなったことを確認した医師から、まず受け取るのが死亡診断書です。病院で亡くなった場合は医師がその場で作成しますが、自宅や施設で亡くなった場合は往診医や検案医の診断が必要です。

死亡診断書は、火葬許可証の申請や各種手続きに欠かせない重要な書類です。必ず原本を役所に提出し、コピーを多めに(10枚程度)とっておくことをおすすめします。生命保険の請求などで後から必要になることが多いためです。

葬儀社へ連絡し、遺体を搬送・安置する

死亡診断書を受け取ったら、次に葬儀社へ連絡します。深夜や早朝であっても24時間対応している葬儀社が多いので、時間を気にせず連絡して大丈夫です。

葬儀社は、遺体の搬送から安置までの流れを案内してくれます。自宅に安置する場合と、葬儀社や斎場の安置施設を利用する場合とで対応が異なります。どちらを選ぶかは、家族の希望や住環境を踏まえ、葬儀社と相談のうえ決めましょう。

安置後は、ドライアイスの交換や枕飾りの準備などをします。葬儀社のスタッフがサポートしてくれるため、わからないことはその都度相談すると安心です。

死亡届・火葬許可証など最初の手続きを行う

死亡届は、死亡診断書と一体になった書類で、死亡の事実を知った日から7日以内に提出する必要があります。提出先は、死亡地・本籍地・届出人の住所地のいずれかの市区町村役場です。

多くの葬儀社では、この死亡届の提出を代行してくれます。依頼することで、家族の負担を大きく減らせます。提出が受理されると、火葬許可証が交付されます。この許可証がなければ火葬はできません。

火葬許可証は、火葬当日に火葬場へ提出し、火葬後は押印され「埋葬許可証」として返却されます。後の納骨の際にも必要になるため、失くさないように保管しておきましょう。

親戚や関係者への連絡を行う

死亡届の提出と並行して、親族や関係者への連絡を進めます。まずは近しい親族(兄弟姉妹・子ども・いとこなど)に伝え、葬儀の日程が決まり次第、再度詳細を知らせます。

次に、故人と関係の深かった友人や勤務先などへも連絡します。すぐに全員に知らせる必要はありませんが、お通夜や葬儀に参列してほしい人には早めに伝えるとよいでしょう。

このとき次のように、伝える内容をあらかじめ整理しておくと混乱しません。

必要に応じて葬儀社が文面を用意してくれる場合もあります。

弔電・香典などへの対応準備をしておく

連絡を受けた人の中には、弔電や香典を送ってくれる方もいます。葬儀の日程と会場が決まった段階で、送り先の住所や喪主の名前を正確に伝えられるようにしておきましょう。

弔電は葬儀当日に読み上げられることもあります。届いた弔電はまとめて保管し、葬儀後にお礼状を出す際に役立てます。香典は、誰から受け取ったかを控えておくと、後の香典返し(会葬御礼)がスムーズです。

こうした準備は気持ちの整理がつかない中では大変に感じるかもしれません。ですが、ひとつずつ順を追って行えば大丈夫です。困ったときは葬儀社の担当者に相談しながら、少しずつ進めていきましょう。

葬儀から各種手続きまでの全体像を把握する

親の死に直面した後は、短い期間のうちに多くのことを判断しなければなりません。葬儀の準備、費用の精算、役所への届け出、相続や保険など、やるべきことは多岐にわたります。

ここでは、葬儀から手続きまでの大まかな流れを整理し、落ち着いて対応できるよう順を追って説明します。

なお、葬儀後の各種手続きについて詳しく知りたい方には、こちらの記事もおすすめです。

葬儀後に必要な手続きとは?やるべきことをタイミング別に解説

葬儀の日程を決め、喪主を選ぶ

葬儀の日程は、遺族の予定だけでなく、火葬場や会場の空き状況、僧侶の都合などを考慮して決めます。一般的には、亡くなった日から2~3日後にお通夜、翌日に葬儀・告別式を執り行います。

喪主は、家族や親族の代表として葬儀全体を取りまとめる役割を担います。多くの場合は長男や配偶者が務めますが、家族の事情に応じて誰が最も適任かを話し合って決めましょう。喪主は挨拶や香典返しの名義などにも関わるため、早めに決めておくと準備が進めやすくなります。

お通夜~葬儀、火葬までの流れを知る

葬儀は大きく分けて、お通夜、葬儀・告別式、火葬という流れで進みます。お通夜は近親者や親しい友人が集まり、故人をしのぶ時間です。翌日の葬儀式・告別式では、宗教者による読経や焼香、弔辞の時間が設けられます。

葬儀後は出棺・火葬を行い、骨上げを経て遺骨を自宅に持ち帰ります。地域や宗派によって手順が多少異なる場合もありますが、葬儀社が一連の流れをサポートしてくれるので、わからないことは遠慮せず確認しましょう。

亡くなってから葬儀までの流れはこちらの記事で解説しています。

家族が亡くなってから葬儀までの流れ|いつ何をするかと必要な手続き

葬儀後に行う主な手続き

葬儀が終わると、生活に関わるさまざまな手続きを進める必要があります。期限が決められているものも多いため、早めに全体像を把握しておくと安心です。

代表的な手続きとして、年金の受給停止、健康保険や介護保険の資格喪失届、生命保険の死亡保険金請求などがあります。また、公共料金・電話・インターネット・クレジットカードなど、名義変更や解約が必要な契約も確認しましょう。

葬儀社によっては「葬儀後の手続きサポート」を提供している場合もあります。負担が大きいと感じるときは、そうしたサービスを利用するのも一つの方法です。

あんしん祭典でも、地域密着の葬祭スタッフが、区域ごとの手続きをサポートしています。他にも司法書士の相談や家売却といった相続に関わること、お墓の紹介や永代供養の手配など、さまざまなサポートが可能です。

あんしん祭典のアフターサービス一覧

相続や遺産分割の基本を理解しておく

相続の手続きは、葬儀後に必ず発生する重要な手続きのひとつです。相続人を確定し、遺産の内容を確認したうえで、分割方法を話し合います。

遺言書がある場合は、その内容に基づいて分配を進めます。遺言書がない場合は、民法に定められた法定相続分を参考に分割協議を進めるのが原則です。トラブルを防ぐためには、相続人全員が納得できる形で協議を進め、遺産分割協議書を作成しておくと安心です。

相続税の申告期限は、相続開始(死亡を知った日)から10か月以内と定められています。専門家への相談が必要な場合も多いため、早めに税理士や行政書士に相談しておくとスムーズです。

勤務先や関係先への連絡・忌引き対応を行う

会社員の場合は、勤務先への連絡も忘れずに行いましょう。親が亡くなった場合、多くの企業では忌引き休暇が認められています。休暇の日数は勤務規則によって異なりますが、実親の場合は概ね5~7日程度が目安です。

上司や人事担当者には、葬儀の日程と合わせて休暇の期間を伝えます。香典や弔電をいただいた場合は、後日お礼の連絡を忘れずに行いましょう。また、自営業やフリーランスの場合は、取引先に事情を説明し、納期や予定の調整をしておくことが大切です。

こうした連絡を丁寧に行うことで、社会的な信頼関係を保ちつつ、心おきなく葬儀や手続きに専念できます。

忌引き休暇の取り方やマナー、日数や給与の扱いなどについては、こちらの記事で解説しています。

忌引き休暇で給料は出る?有給との違いや日数、申請方法【連絡の例文付き】

親の死を受け止める心の整理

葬儀や手続きが一段落したあと、静けさの中で初めて「もう親はいない」という現実が胸に迫ってきます。悲しみや喪失感、そして言葉にできない虚しさを感じるのは自然なことです。

ここでは、心の整理を進めるための考え方や、少しずつ前を向くためのヒントを紹介します。

親の死を「避けられない現実」として受け止める

親の死は、誰にとっても避けることのできない出来事です。頭では理解していても、実際にその瞬間を迎えると、現実として受け入れるまでに時間がかかります。

人は強い悲しみを前にすると、心が一時的に現実を拒否しようとします。無理に「受け入れなければ」と思う必要はありません。少しずつ「親はもう苦しんでいない」「長い人生を終えたのだ」と考えることで、心が静かに現実と向き合う準備を始めます。

思い出の写真を眺めたり、親の好きだった場所に足を運んだりすると、少しずつ気持ちが整理されていくこともあります。受け止めるというのは、忘れることではなく、「親の存在を心の中に残すこと」なのです。

悲しみを我慢せず、涙を流すことを恐れない

親を亡くした悲しみは、心の深いところから自然にあふれてくるものです。泣くことは弱さではなく、心が自分を癒そうとする反応です。

「しっかりしなければ」「人前で泣いてはいけない」と思う方もいますが、感情を押し込めると、かえって立ち直りが遅くなることがあります。安心できる場所で涙を流す時間を持ちましょう。

涙を流すことで、心の中に溜まった感情が少しずつ整理されていきます。そしてその後には、「これからどう生きていこうか」という気持ちが少しずつ芽生えてくるでしょう。

後悔や罪悪感とどう向き合うかを考える

親を亡くした後、多くの人が「もっと優しくすればよかった」「あのとき話をしておけば」と後悔を抱きます。これは親を想う気持ちが強い証拠であり、誰もが通る自然な過程です。

後悔の気持ちは消そうとするよりも、「あの経験から何を学べるか」を考えることが大切です。今後、家族や周囲の人をより大切にできるようになるなど、親の死が人生に意味を与えることもあります。

もし後悔や罪悪感が強く、眠れないほど苦しい場合は、身近な人や専門家に気持ちを話してみましょう。話すことで、自分を責める気持ちが少しずつほぐれていきます。

周囲や専門家のサポート(グリーフケア)を活用する

悲しみは時間とともにやわらいでいきますが、人によっては長く続くこともあります。そんなときは、無理に一人で抱え込まず、周囲の助けを借りることが大切です。

家族や友人に気持ちを話すだけでも、心が軽くなることがあります。話す相手がいないと感じるときは、グリーフケアや心の相談窓口など、専門の支援を利用するのも良い方法です。

自分の悲しみを言葉にし、誰かに受け止めてもらうことで、少しずつ心の整理が進んでいきます。

グリーフケアとは?心の回復を支える仕組み

グリーフケアとは、愛する人を失った人が悲しみを乗り越えるための支援や活動のことです。心理カウンセラーや宗教者、看護師などが寄り添い、気持ちを整理する手助けをしてくれます。

もちろん、身近な人に気持ちを話してみる、自分と向き合い感情をノートに書きだしてみるといったことも、立派なグリーフケアです。

悲しみを「早く乗り越える」ことを目指すのではなく、「悲しみと共に生きる方法」を見つけるのが目的です。誰かに話を聞いてもらうだけでも、自分の中の重荷が少しずつ軽くなるでしょう。

親を失った悲しみを抱えながらも、ゆっくりと自分のペースで前を向く――グリーフケアは、そのための心の支えとなる仕組みです。

後悔しないためにできる「生前の準備」

親の死を経験すると、多くの人が「もっと話しておけばよかった」「準備をしておけばよかった」と感じます。親が健在なうちにできる準備は、親自身にとっても家族にとっても大切な時間になります。

ここでは、後悔を少しでも減らすために、日常の中で始められる生前の備えについて紹介します。

親の希望を事前に話し合っておく

葬儀や相続、介護の話は、家族でもなかなか切り出しにくいテーマです。しかし、何も決めないまま突然その時を迎えると、家族が大きな負担を背負うことになります。

「どんな葬儀を望んでいるのか」「お墓はどうしたいか」「遺産はどのように分けたいか」など、あらかじめ話しておくことで、家族が迷わずに対応できます。特に相続に関しては、トラブルを防ぐために遺言書の作成を検討しておくのもよいでしょう。

一度にすべて決める必要はありません。少しずつ、日常会話の延長で希望を聞き出していくことが大切です。親の意思を尊重することが、最期を穏やかに迎えるための第一歩になります。

このように「親と一緒に終活を進めること」は、いつか必ず訪れる悲しみへの備えになります。親と一緒に終活を進めたい方、親に終活をどう切り出そうか迷っている方には、こちらの記事がおすすめです。

親の終活で子どもが手伝える6つのことと、嫌がられない切り出し方

感謝や想いを言葉で伝える時間をつくる

「ありがとう」と伝える機会は、思っている以上に限られています。親が健在なうちに、感謝の気持ちやこれまで言えなかった思いを言葉にして伝えることは、何よりの親孝行です。

普段は照れくさくても、誕生日や記念日、帰省のタイミングなどをきっかけに話してみましょう。「育ててくれてありがとう」「あのとき助けてもらって嬉しかった」など、些細な一言でも十分です。

こうした会話は、親に安心感を与えるだけでなく、残された家族にとっても心の支えになります。別れのときに「伝えられなかった後悔」を減らすための大切な準備です。

思い出の写真や記録を残しておく

写真や動画は、故人との思い出を振り返る大切な手がかりになります。生前の元気な姿を残しておくことは、親の存在をいつでも感じられる心の支えになります。

旅行先や日常の何気ない風景でも構いません。最近ではスマートフォンで簡単に記録を残せるため、特別な機材や時間も必要ありません。アルバムやクラウドに整理しておくと、葬儀や法要の際にも役立ちます。

また、親の語る思い出やエピソードを録音しておくのもおすすめです。声や言葉には、その人らしさが残ります。後になって聴き返すことで、悲しみを和らげるきっかけにもなります。

延命治療や看取りについて家族で共有する

延命治療や看取りの形は、家族の意見が分かれやすいテーマです。だからこそ、親の意思を事前に確認しておくことが大切です。

「どのような医療を望むのか」「自宅で過ごしたいか、病院で最期を迎えたいか」など、本人の気持ちを聞きながら家族で共有しておきましょう。本人の意向が明確であれば、万一のときも迷いなく判断できます。

近年は「尊厳死」や「終末期医療の意思表示書」といった制度もあり、意思を正式に残す方法も整っています。話し合いは重く感じるかもしれませんが、家族みんなが納得できる形を考えることが、最期の後悔を減らす備えになります。

親の死の悲しみの中でも、少しずつ前へ

親の死は、人生の中でもっとも深い悲しみのひとつです。心の整理には時間がかかり、すぐに前を向けるものではありません。けれど、必要なことを一つひとつ乗り越えていくうちに、少しずつ気持ちは変化していきます。

悲しみを抱えながらも、「親の思いを受け継いで生きていく」という気持ちが芽生える瞬間が、必ず訪れます。無理をせず、自分のペースで歩んでいきましょう。

もし今、何をすればいいかわからないと感じているなら、まずはできることから一つずつで構いません。必要な手続きや葬儀の準備を整えながら、少しずつ心のケアにも目を向けてみてください。

あんしん祭典でも、葬儀の準備はもちろん、その後の各種手続きのお手伝いができます。親の死に直面し、何から手を付けていいかわからない方は、どうぞお気軽にご相談ください。

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