葬儀で失礼にならないハンカチの選び方と使い方を解説します。色・柄・素材のマナー、持ち歩き方、涙や汗への上手な対処法まで紹介。ハンカチのデザインや枚数に不安がある方におすすめの内容です。
葬儀では、ハンカチを1~2枚用意しておくと安心です。涙を受け止めるだけでなく、汗や手元の汚れにも対応でき、身だしなみを整える助けになります。
弔事の場は慣れないことが多く、どんなハンカチなら失礼にならないのか、当日にどう使えばよいのかと不安になる方もいるでしょう。
本記事では、葬儀でのハンカチのマナーを、選び方から持ち歩き方、上手な使い方までまとめて解説します。初めて葬儀に参列する方や準備に迷っている方は、参列前の最終確認としてぜひ参考にしてください。
葬儀ではハンカチがあると便利
葬儀に参列する際は、ハンカチを用意しておくと便利です。涙をそっと受け止める場面だけでなく、手を拭いたり、飲み物を口にしたあとに口元を整えたりと、意外に出番が多くあります。
夏場は汗を拭くのに役立ち、冬場はひざ掛けとして使うこともできます。また、香典袋を包む袱紗(ふくさ)を忘れてしまった際も、白や黒のハンカチであれば、代用として香典袋を包むことができます。
このように、ハンカチが手元にあると慌てずに対応でき、周囲にも落ち着いた印象を与えられるでしょう。
葬儀のハンカチのマナー
葬儀であると便利なハンカチですが、選び方には注意が必要です。普段使っているハンカチをそのまま持参するのではなく、お通夜や葬儀などの「弔事の場」に適したものを選ばなくてはなりません。
色は白か黒を選ぶ
葬儀のハンカチは、白か黒を選びましょう。白はもっとも無難ですが、黒でも問題ありません。
濃いグレーなど黒に近い色であっても構いませんが、判断に迷う場合や葬儀用に何枚か用意しておくなら、白か黒に寄せておくと安心です。
柄は無地のものを、同色の控え目な刺繍やレースならOK
葬儀では、柄のない無地のハンカチが基本です。ハンカチは手元で目に入りやすく、柄があると想像以上に目立つため、控えめな印象を優先しましょう。
ブランドロゴが大きく入ったものや、刺繍が目立つものはもちろん、小さなドットや細めのストライプも避けるのが無難です。
ただ、柄も刺繍も一切ないハンカチは意外と見つからないかもしれません。ハンカチの色と同じ色で、控えめな刺繍が施されている程度なら許容範囲です。
素材は絹を避け、綿がおすすめ
ハンカチの素材は、綿や麻などの落ち着いた素材を選びましょう。特に綿は吸水性が高く、涙や汗を受け止めやすいため、葬儀の場面で使いやすいです。
その一方で、絹(シルク)は光沢があり、葬儀の場にふさわしくありません。素材で迷う場合は、見た目が控えめで清潔感の出る綿素材を選ぶと安心です。
タオルハンカチやポケットチーフは基本的に避ける
吸水性を優先しタオル地を選ぶ場合は、黒の無地で毛足の短いものを選びましょう。毛足の長いものはポケットから出し入れしたときに存在感が出やすく、弔事の場では浮いて見えるかもしれません。
また、ポケットチーフは装飾の意味合いが強く、弔事の場にはなじみません。葬儀では、目立たず実用的に使えるハンカチを選びましょう。
ハンカチの持ち歩き方
葬儀では、ハンカチを必要なときにすぐ取り出せる場所に入れておくと安心です。所作を慌てずに済ませられるよう、服装や持ち物に合わせて収まりのよい位置を選びましょう。
男性は胸以外のポケットに入れる
男性は、ハンカチを胸ポケットではなく、ズボンのポケットやジャケットの内ポケットに入れましょう。胸ポケットはポケットチーフのように見えやすく、装いとして目立つ印象になります。
ポケットが膨らんで目立つ場合は、薄手のハンカチ、小ぶりのハンカチを選ぶと収まりがよくなります。
女性はジャケットのポケットまたはバッグに入れる
女性は、ジャケットのポケットに入れるか、バッグの取り出しやすい場所に入れておくのがおすすめです。受付や焼香などで手元が忙しくなる場面でも、すぐに取り出せる位置にあると安心できます。
ただし、ポケットに入れる場合は、ハンカチが外から見えてしまわないよう気を付けましょう。バッグに入れる場合も、奥にしまい込まず、必要なときにすぐ取り出せる場所に入れておきましょう。
子どもはポケットに入れるか親が持つ
子どもが参列する場合は、子どものポケットに入れるか、親が持って必要なときに渡してあげましょう。子どもはハンカチを落としたり、くしゃくしゃにしてしまったりしやすいので、年齢に合わせて持ち方を変えてください。
服にポケットがない場合や、小さな子どもで管理が難しい場合は、親が予備も含めて持っておくと落ち着いて対応できます。急に涙が出たときや飲み物をこぼしたときにも、親がすぐにフォローしやすくなります。
葬儀でのハンカチの上手な使い方
葬儀の場では、周囲への配慮を忘れず、落ち着いた動きでハンカチを使えるようにしておきましょう。葬儀の場でのハンカチの上手な使い方、枚数の考え方について解説します。
涙はふき取るのではなく、目元にあてがい吸い取る
葬儀で涙が出たときは、ハンカチで強く拭くのではなく、目元にそっとあてて吸い取るようにすると所作がきれいに映ります。拭き取る動きは大きくなりやすく、メイク崩れや肌の赤みにつながることもあります。
目尻やまぶたのあたりに軽く当てて、短い時間で静かに押さえると落ち着いた印象になります。
夏場は汗・涙用と手拭き用の2枚あると便利
夏場の葬儀では、汗と涙でハンカチがすぐに湿ってしまうかもしれません。1枚だけだと、手を拭きたい場面で使いにくくなるため、汗や涙に使うものと手拭き用を分けて2枚持つと安心です。
ハンカチを分けておくと、湿ったハンカチを何度も顔に当てずに済み、清潔感も保ちやすくなります。予備をバッグに入れておけば、移動や待ち時間が長い日でも落ち着いて過ごせます。
鼻水や汚れ対策にポケットティッシュもあると便利
葬儀では、涙だけでなく鼻水が出たり、会食の席で手や衣服が汚れたりすることもあります。ハンカチだけで対応しようとすると衛生面で気になることもあるため、ポケットティッシュを一緒に持っておくと便利です。
ポケットティッシュがあれば、鼻をかむ必要が出たときや、手指の汚れを軽く拭きたいときにも対応しやすくなります。使ったティッシュを入れるための小さな袋を用意しておくと、持ち帰りまでスマートに処理できます。
葬儀では季節や状況に合わせてハンカチを持とう
お通夜や葬儀ではハンカチがあると、涙や汗、手元の汚れなどに落ち着いて対応できます。葬儀のハンカチは白か黒の無地を基本にし、綿など控えめで扱いやすい素材を選びましょう。
夏場は汗や涙で湿りやすいので2枚持つ、鼻水や汚れに備えてポケットティッシュも用意するなど、季節や体調に合わせた準備があると安心です。
当日の不安を減らすためにも、参列前にハンカチとポケットティッシュを準備し、バッグやポケットに入れておきましょう。持ち物を整えておくことで、落ち着いて故人を見送れます。


