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終活を身辺整理から始めるべき理由とは?上手な進め方と6つのコツ

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身辺整理は終活の第一歩に最適です。本記事では終活や身辺整理を始めるタイミングから進め方、整理のコツまで丁寧に解説します。終活を始めたい方、快適な家で老後を過ごしたい方に向けた記事です。

終活において、身辺整理は最初の一歩に最適です。物や情報を整理することで、これからの人生をどう過ごしたいかが明確になります。

とはいえ、散らかった部屋や物が詰まったクローゼットを前にすると、何から手をつければいいのかわからず、気が滅入ってしまう方も多いのではないでしょうか。

本記事では、身辺整理の意味や終活を身辺整理から始めるべき理由、進め方のステップ、整理のコツまでわかりやすく解説しています。「終活を始めたいけど、どう動けばいいのかわからない」と感じている方は、ぜひ参考にしてください。

身辺整理とは

身辺整理とは、自分の持ち物や財産、人間関係などを見直し、必要なものとそうでないものを整理していくことです。具体的には、使わなくなった物の処分や書類の整頓、人づきあいの見直しなどをします。

最近では、「もしも」のときに備えて、身の回りを整えておきたいと考える人が増えてきました。高齢化が進む中、元気なうちに準備しておこうという流れが強まっているようです。

身辺整理は終活の一部でもあります。その中でも比較的始めやすいのが、この身辺整理です。まずは身の回りを整えることで、気持ちにも整理がつき、就活が進めやすくなります。

生前整理との違い

生前整理は、亡くなったあとの手続きや相続などに備えて、財産や持ち物などを整理しておくことです。

終活の文脈では、生前整理と身辺整理はほぼ同じ意味で使われます。ただ、身辺整理という言葉は、終活以外の場面でも使われます。たとえば、引っ越しや転職、結婚といった人生の転機に、自分の環境や気持ちを整える意味で使われることも。一方で、生前整理は基本的に終活に限って使われる表現です。

終活を身辺整理から始めるべき理由

終活を始めるにあたって、まず取りかかりやすいのが身辺整理です。身の回りを整えていくうちに、部屋や物、書類などが少しずつ片づいていき、気持ちにもゆとりが生まれます。心と生活の両方が整ってくると、その先の終活のハードルが下がっていきます。部屋がきれいになることで生活も快適になり、前向きな気持ちで終活に向き合えるようになるでしょう。

終活には、相続の相談やお墓・葬儀の準備など、お金のかかることも多く含まれています。一方で、身辺整理は大きな費用をかけずに、自分のペースで少しずつ進められます。作業を重ねていくうちに、「次はこれをやってみよう」と終活への意欲が自然に湧いてくるのも、身辺整理から始める大きな利点です。

そういった意味でも、身辺整理は終活の第一歩として最適です。身の回りを整えることで、終活全体の流れもスムーズになります。

終活や身辺整理をする5つのメリット

終活や身辺整理は、単に物を減らすだけでなく、暮らしや人生そのものを見直すきっかけになります。ここでは、終活や身辺整理の5つのメリットを紹介します。

メリット1.生活が快適になる

身辺整理により不要な物がなくなり、部屋全体がすっきりと片づきます。空間に余裕ができると気持ちにも余白が生まれ、日々の生活にゆとりが出てくるはずです。床に物が散らからず、探し物に悩むことも減り、穏やかな気持ちで日常を送れるでしょう。

メリット2.人生が充実する

終活では、自分にとって本当に大切なことや、これからどう生きたいかをじっくり考える時間が生まれます。持ち物や時間の使い方を見直す中で、自分の価値観が明確になっていきます。

これまで気づかなかった趣味や楽しみに出会うこともあり、日々に張り合いが出てきます。「これからの人生をもっと楽しみたい」と思えるようになり、前向きに暮らせるでしょう。

メリット3.家族の負担を軽くできる

自分が元気なうちに身の回りの整理や手続きを済ませておくことで、いざというときの家族の負担が大きく減ります。特に物の整理は身体的にも時間的にも大変で、残された家族にとって大きな負担になり得ます。

事前に整理が進んでいれば、家族は故人の想いを尊重しながら、落ち着いて対応できるでしょう。「残された人に迷惑をかけたくない」と願う人にとって、身辺整理はその想いを形にする行動です。

メリット4.遺産相続のトラブルを防げる

財産や相続についてあらかじめ整理しておくことで、家族同士の誤解や争いを未然に防げます。特に、財産の内容や分け方がはっきりしないと、家族間での話し合いが難航しやすいです。

口座や不動産の情報、保険の内容などを整理しておくことで、手続きがスムーズに進みます。誰が相続するのか、手続きするのかの言い争いを防ぎ、家族の関係を円満に保てるでしょう。

メリット5.老後や終活の費用を確保できる

身辺整理の過程で不要になった物を売却したり、財産を見直したりすることで、思いがけず資金が得られることもあります。長く使っていなかった貴金属や骨董品、ブランド品などが現金化できるでしょう。

そのお金を老後の生活費や介護、葬儀の準備にまわせば、経済的な不安も和らぎます。無理なくできる範囲での整理でも、将来への備えとして大きな意味を持ちます。

終活や身辺整理はいつ始める?

終活や身辺整理は、特別な準備をしなくても、思い立ったときに始められるものです。とはいえ、きっかけがあると行動に移しやすくなるのも事実です。ここでは、始めやすい3つのタイミングについて紹介します。

親の介護や死を経験したとき

親の介護や看取り、葬儀を経験すると、身の回りの整理や手続きの大変さを実感するはずです。その経験から、「自分のときは家族に負担をかけたくない」と考えるようになる方も少なくありません。

このタイミングで終活を始めると、準備の大切さや整理しておくことの意味が、より具体的に見えてきます。

仕事を辞めたり子どもが家を出たりしたとき

定年退職や子どもの独立は、生活環境や役割が大きく変わる節目です。時間にも気持ちにも余裕ができ、「これからの人生をどう過ごすか」を考える良いきっかけになります。

このタイミングで身辺整理を始めると、家の中も気持ちも整い、次のステージに向けて前向きな一歩を踏み出せるでしょう。身辺整理の過程で、自分らしい暮らし方や楽しみも見えてくるようになります。

思い立ったとき

身辺整理は特別なきっかけがなくても始められます。「そろそろ片づけておこうかな」と思った時が、始めどきです。気持ちが動いたときに行動に移すことで、後回しにせず進められるでしょう。

思い立ったときに始めることで、気負わずにマイペースで整理を進められます。無理のない範囲で少しずつ手をつけるうちに、心にもゆとりが生まれ、終活全体に対してのモチベーションも高まっていくでしょう。

【5ステップ】身辺整理の進め方

終活も身辺整理も、一気にすべてを片づけようとすると手が止まってしまいます。順を追って少しずつ進めていくことで、無理なく続けられるでしょう。ここでは、身辺整理をスムーズに進める方法を、5つのステップに分けて紹介します。

STEP1.目標と捨てる基準を決める

まずは身辺整理を通してどんな状態を目指すのか、目標を明確にします。「半年以内に部屋の物を半分にする」「3ヵ月で服をワンシーズン10着まで減らす」のような、具体的な数字の入った目標がおすすめです。

そのうえで、「1年以上使っていない物は手放す」というように、自分なりの捨てる基準を決めましょう。

最初に基準を決めておくと、感情に振り回されにくくなり、迷いが減ります。判断に時間がかかる物も出てきますが、基準があることで手放す・残すの区別がしやすくなり、整理がスムーズに進みます。

STEP2.物を整理し、不用品を処分する

次に、家の中の物を見直し、不要な物を整理・処分していきます。処分の方法としては、売却・譲渡・寄贈・廃棄の4つがあります。

すべてを捨てるのではなく、まだ使える物は人に譲ったり、必要としている団体へ寄贈するのもよい選択です。リサイクルショップやフリマアプリを使えば、お金も手に入ります。

「衣類は1年以上着ていなかったら処分を考える」「家具・家電は出張買取を利用する」など、品目ごとの整理の仕方は後ほど詳しく解説します。

STEP3.残った物を整理し、収納する

必要と判断した物は、使いやすさを考えて収納場所を整えましょう。使用頻度に応じて配置を見直したり、物の定位置を決めたりすることで、暮らしやすい部屋をつくれます。

どこに何があるかが一目で分かるようになれば、探し物の時間も減り、掃除や管理もスムーズになります。

STEP4.貴重品や書類を整理、収納する

通帳や保険証券、不動産の権利書、各種契約書などの大切な書類は、まとめて管理しやすい場所に保管します。書類ごとにファイルを分け、誰が見ても分かるようにラベルをつけておくと安心です。

これらがきちんと整理されていれば、いざというときに家族が困ることなく対応できます。

STEP5.エンディングノートや遺言書を作る

最後に、これからの人生や自分の希望を書き留めるエンディングノートや、法的な効力のある遺言書の作成を検討しましょう。エンディングノートには、医療や介護の希望、財産の分け方、家族への想いなどを書きます。

ただ、エンディングノートに法的拘束力はなく、財産の分け方を書いてもそれが実行されるかどうかは家族次第です。確実に希望を通したいなら、法的な書式に沿って遺言書を書きましょう。

気持ちや希望を書き出すことで、自分自身の生き方を見つめ直すきっかけにもなります。残された家族にとっても、いざというときにどう対応すればいいのかが明確になり、「あの時こうしていればよかった」「本人の希望がどうだったのかわからない」といった後悔がなくなります。

エンディングノートの書き方や選び方はこちらの記事で、遺言書についてはこちらの記事で紹介しています。法的に有効な遺言書を書くのは難しいので、リンク先の記事を参考に、まずは相談先を見つけることをおすすめします。

品目ごとの整理の仕方

品目ごとに整理のポイントを押さえておくことで、判断に迷いにくくなり、作業もスムーズに進みます。ここでは品目ごとの整理の仕方を紹介します。

衣服

1年着ていない服は手放す目安になります。処分方法は廃棄のほか、リサイクルショップへの売却や、使える物の寄付(たとえばユニクロの店舗には、ユニクロやGUで購入した服の回収ボックスがあります)、リメイクも検討できます。思い出のある服は写真に残しておくと心の整理がつきやすくなります。

家具・家電

使っていない・使いにくい物は処分を検討します。状態のよい家具や家電は買取を考えましょう。出張買取を利用すれば、大きな家具や重い家電も処分できます。買取負荷で、大きくて運べない場合は不用品回収業者に依頼するのも一つの方法です。

貴重品

使わなくなった貴金属やブランド品は、価値を調べたうえで売却を検討します。保管する場合は、防犯性や湿気対策にも配慮しましょう。遺産分割を見据えてリスト化しておくのもおすすめです。

趣味のアイテム

今後使う予定がないものや飾ることがないコレクションは手放すのもいいでしょう。フリマアプリで売る、趣味仲間に譲るなどの方法があります。写真に残しておくと気持ちの整理がしやすくなります。

写真

誰が写っていて、どんな場面か思い出せないものは処分の対象になります。必要なものはデジタル化して保存したり、フォトブックにまとめたりする方法もあります。家族と見返す機会をつくるのもおすすめです。

書類

内容を見て、今後必要になることがないものは処分します。処分時は個人情報の記載に注意し、シュレッダーや個人情報保護スタンプなどを活用してください。

ただ、必要になる可能性が少しでもあるなら、まとめて保管しておきましょう。書類なら1箇所にまとめておけば、場所も取りません。重要書類はカテゴリーごとにまとめて保管すると便利です。

株や不動産などの財産

利用していない・管理が難しい財産は、売却や名義変更を検討する時期です。相続時のトラブルを避けるためにも、所有状況を一覧化し、エンディングノートや遺言書に記録しておくと安心です。

デジタルデータ

使っていないアプリやファイルは削除し、必要なデータはクラウドや外付けHDDに整理して保管します。写真や連絡先も定期的に見直し、不要なデータを整理しましょう。SNSやブログのアカウント整理も忘れずに行います。

サブスクサービス

使っていないサービスは解約を検討します。クレジットカードの明細を確認し、何に登録しているかを把握しましょう。解約を忘れがちなサービスも多いため、一覧にまとめておくと安心です。

デジタルデータやサブスクサービスなどを整理する「デジタル終活」については、こちらの記事で解説しています。

デジタル終活とは?PC・スマホのデータの残し方・隠し方

身辺整理を上手に進める6つのコツ

身辺整理は一度に終わらせようとすると負担が大きくなります。無理なく進めるためには、いくつかのコツを意識して、少しつずつ取り組むことが大切です。ここでは、整理を効率よく、気持ちよく進めるための6つのポイントを紹介します。

コツ1.一部屋ずつ、一箇所ずつ進める

作業は広げすぎず、一部屋、または引き出しひとつ分など小さな単位で取りかかりましょう。範囲を絞ることで達成感が得られやすく、継続もしやすくなります。

一度にすべてを片づけようとすると途中で挫折しやすくなります。少しずつ区切って進めることで、無理なく整理を習慣化できます。

コツ2.整理用のスペースや部屋を作る

一時的に物を広げたり仕分けたりするための整理専用スペースを確保しましょう。可能であれば、使っていない部屋を活用すると作業効率が上がります。

作業中に物の移動先が決まっていれば、部屋や家が散らかずに済みます。スペースがあることで作業の見通しも立てやすくなり、整理がスムーズに進むようになります。

コツ3.保留ボックスを用意する

迷った物は「保留ボックス」に入れておき、後日改めて判断します。すぐに結論を出そうとせず、一旦保留にすることで心の負担を減らせます。

これにより、迷いすぎて手が止まることを防げます。処分したあとに後悔するリスクも抑えられます。

コツ4.家族に相談する、手伝ってもらう

一人で抱え込まず、家族にも声をかけて意見を聞いたり、一緒に作業したりしましょう。特に家族の物が含まれる場合は、勝手に処分せず確認を取ることが大切です。

家族と一緒に進めることで、思い出話に花が咲いたり、気持ちの共有ができたりします。身辺整理をきっかけに、家族との関係を深められるでしょう。

コツ5.身辺整理の後も定期的に整理や見直しをする

大きな整理が済んだら終わりではなく、その後も定期的に整理の時間を取ることで、快適な住環境を保てます。年に一度など、自分なりのサイクルを決めると良いでしょう。

こまめに見直す習慣がつけば、物が増えすぎるのを防げます。家をきれいに保てるだけでなく、お金の無駄も減ります。

コツ6.不用品の処分は業者に、財産の整理は専門家に相談する

処分に迷う物が多い場合や、大型の家具がある場合は、専門の不用品回収業者に依頼するのも一つの手です。また、財産の整理については税理士や司法書士など専門家に相談しましょう。

プロの手を借りることで、作業が効率化されるだけでなく、ミスやトラブルを未然に防げます。自分では難しい部分は無理をせず、プロに頼ることが大切です。

終活は身辺整理からはじめよう

身辺整理には特別な道具も専門的な知識も必要ありません。自分のペースで取りかかれるからこそ、終活の入り口としてとても適しています。思い立ったときが、始めどきです。

しかし、一度にすべてを片づけようとすると負担が大きいため、少しずつでも着実に進めていくこと、必要に応じてプロの手を借りることが大切です。