終活は断捨離やデジタル終活など、やりやすいことから始めましょう。簡単なことから手を付けていくことで、終活の準備が整います。本記事では終活の準備におすすめの3つの取り組みや終活の進め方、スムーズに進めるコツを紹介。何から手をつけていいか迷っている方におすすめの記事です。
終活を始めようと思っても、「何から手をつければいいのか」と悩んでしまう方は多いのではないでしょうか。終活は断捨離やデジタル終活など、始めやすいことから少しずつ進めていくのがコツです。
とはいえ、やることは多岐にわたり、いざ始めようとすると気が重くなることもあります。断捨離のような簡単なことから始めようと思っても、押し入れやクローゼットに詰まった荷物を前にすると、気が遠くなってしまうかもしれません。
本記事では、終活の始め方や準備のステップ、無理なく進めるコツをわかりやすく解説しています。終活をそろそろ考えたいけれど、なかなか一歩が踏み出せないという方は、ぜひ参考にしてください。
終活とは
終活とは、人生の終わりに向けて、自分のことを少しずつ整理していく取り組みのことです。たとえば財産の整理や持ち物の片づけ、医療や介護の希望、葬儀やお墓の準備など、幅広い内容が含まれます。
こうした準備をしておくことで、これからの暮らしに安心感が生まれます。万が一のときも家族に迷惑をかけずに済むでしょう。気がかりをひとつずつ減らしていくことで、自分らしい毎日を送れるようになるのも、終活の魅力です。
今は高齢化が進み、突然の病気や認知症、身寄りのない最期などが現実的な心配ごとになっています。そうした時代だからこそ、自分の思いや希望を元気なうちに伝えておくことが、何よりも大切になってきています。
終活はいつから始める?
終活は一般的に、60代頃から始める人が多いと言われています。ただ、実際には何歳から始めてもかまいません。体力や気力に余裕があるうちに、無理のないペースで進めていくことが大切です。
終活を通して、自分のこれまでの歩みや、これからの暮らしと向き合えます。少しずつ準備を進めることで今後の生活への不安が和らぎ、これからの時間をより自分らしく、前向きに過ごせるようになるはずです。
たとえば「孫が生まれた」「リタイアを考え始めた」といった節目をきっかけに、終活を始めてみるのもひとつの方法です。人生の大きな変化を前向きに捉える機会として、終活を意識してみてはいかがでしょうか。
こちらの記事では終活をいつから始めれば良いのか、具体的なタイミングを提案しています。40代、50代といった年代別の終活を始めるメリットも紹介しています。
終活はいつから始める?年代別の取り組むメリット
終活は何から準備する?
終活にはさまざまな取り組みがありますが、最初の一歩として始めやすいものから手をつけるのがポイントです。ここでは、特に取り組みやすく、後の準備にもつながる3つの方法を紹介します。
断捨離
終活を断捨離から始めることで、物理的な空間がすっきりし、気持ちの整理もしやすくなります。不要な物を減らすことで、持ち物の見直しや財産の整理など、次のステップに進みやすくなるのもメリットです。
まずは普段使っていない物や、今後も使う見込みのない物を処分することから始めましょう。衣類や食器、本、家具などを少しずつ見直していくと、自分にとって本当に大切なものが見えてきます。
終活における断捨離の大切さや進め方は、こちらの記事で解説しています。
終活は断捨離から!早めに始めるべき3つの理由と整理のコツ
デジタル終活
デジタル終活は、スマートフォンやパソコンを使って気軽に取りかかれるため、体力に自信がない方にも向いています。インターネット上のアカウントやデジタルデータの整理は、早めに始めることで家族の負担も軽くなります。
具体的には、SNSやメールのログイン情報、ネット銀行のIDやパスワードの管理、写真データの整理などをしましょう。エンディングノートや専用アプリにログイン情報をまとめておくと安心です。
デジタル終活とは何か、どう進めればいいのかは、こちらの記事で解説しています。
デジタル終活とは?PC・スマホのデータの残し方・隠し方
エンディングノート
エンディングノートは、自分の思いや希望を自由に書き残せるツールです。書き始めると気持ちが整理され、終活への意欲も高まります。形式にとらわれず、気軽に始められるのが魅力です。
まずは市販の大学ノートに「自分の好きなこと」「連絡してほしい人」など、書きやすいことから書き始めてみましょう。無理にすべて書こうとせず、自分のペースで少しずつ進めることが大切です。
エンディングノートは専用のノートやWordでも書けます。エンディングノートの選び方や書き方、何を書けばいいのかは、こちらの記事で解説しています。
エンディングノートを無理なく始めるには?書き方と選び方のコツ、全部教えます
終活を上手に進める7つの準備
終活は一度にすべてを済ませようとせず、段階的に取り組むのがポイントです。ここでは、無理なく進められる7つの準備を紹介します。
STEP1.まずは断捨離から始めよう
まずは身の回りの不要なものを処分し、必要なものだけを残すようにしましょう。衣類や家具、思い出の品などを見直すことから始めます。
生活空間がすっきりすることで気持ちも軽くなり、終活の次のステップに取りかかりやすくなります。
STEP2.断捨離の合間にデジタル終活を進めよう
スマホやパソコンにある写真、アカウント、パスワードなどを整理しましょう。使っていないサービスを解約するのも、無駄な出費が減るのでおすすめです。
情報が整理されることで管理がしやすくなります。自分の死後に各種サービスを解約したり、データを整理したりする必要がなくなり、家族にも負担をかけずに済みます。
STEP3.株や不動産など財産を整理しよう
所有している財産を書き出し、一覧表を作ります。それぞれの資産について、売却の予定や相続の方針も検討しましょう。
財産の全体像が把握できると、相続や遺言の準備がスムーズになり、トラブル防止にもつながります。
STEP4.老後の資金計画を立てよう
年金や貯蓄、生活費などをもとに、老後に必要なお金の見通しを立てましょう。介護や医療の出費も想定しておくと安心です。
将来の不安が軽減され、必要な備えや支出の優先順位がはっきりします。
STEP5.医療や介護の希望をまとめよう
延命治療の有無や、介護が必要になったときの希望を、家族に伝えたりノートに記録したりしましょう。
いざというときに、家族が迷わず判断できるようになり、自分の意思も尊重されやすくなります。
STEP6.葬儀やお墓について考えよう
葬儀の形式や予算、希望するお墓の種類などをあらかじめ考えておきましょう。まずはパンフレットを集めるだけでも十分です。
希望を伝えておくことで、家族の負担が軽くなり、自分らしい形で見送られる準備ができます。
STEP7.遺言書やエンディングノートを作ろう
遺産の分け方や伝えたい想いを、遺言書やエンディングノートにまとめましょう。ここでは最後のステップとして紹介していますが、終活のファーストステップとして、書きやすい項目から始めるのもおすすめです。
エンディングノートには、ここまで整理してきた医療や葬儀、お墓などの希望も書きます。エンディングノートにこれらを書いておけば、判断能力の低下があったときや死後でも、自分の希望に沿った対応をしてもらえるでしょう。
ただ、エンディングノートに法的拘束力はありません。特に相続については、確実に希望を通したいなら、遺言書を書きましょう。遺言書も法的な形式に沿って書く必要があるため、まずはこちらの記事を参考に、相談先を探すことをおすすめします。
はじめての遺言書相談ガイド|無料の窓口や専門家の選び方、手続きの流れ
終活の準備を進める5つのコツ
終活は一気にやろうとすると負担が大きくなります。少しずつ、無理のないペースで進めるための5つのコツを紹介します。
コツ1.手を付けやすいことから始めよう
まずは、気持ちや体力に負担の少ないことから取りかかるのがおすすめです。部屋の片づけやエンディングノートの書きやすい項目から始めてみましょう。
取りかかりやすいことから始めると、自然に気持ちに弾みがつき、終活全体へのハードルが下がります。
コツ2.少しずつ進めよう
終活は一度にすべて終わらせようとせず、できるときに少しずつ進めることが大切です。スケジュールを立てると取り組みやすくなります。
毎日少しずつ、時間をかけて取り組むことで、気持ちや状況の変化に合わせて柔軟に対応できます。部屋の整理や相続、エンディングノートの内容などを、納得のいくものに仕上げやすくなります。
コツ3.家族と話し合いながら進めよう
終活は自分だけで進めなければいけないものではありません。家族に気軽に相談し、意見や希望をすり合わせながら進めていきましょう。
思いや意向を共有しておくことで、いざというときの混乱やトラブルを防げます。これは、家族の安心にもつながります。
コツ4.プロの手も借りよう
終活の内容によっては、行政書士や葬儀社など専門家の力を借りることも考えましょう。無料相談を利用できる場合もあります。
たとえば遺言書や相続に関しては行政書士に、葬儀については葬儀社に相談すると良いでしょう。葬儀社の中にはエンディングノートの書き方を教えてくれたり、相続について相談に乗ったりしてくれるところもあります。
あんしん祭典でも、財産の整理や相続についての相談を承っています。終活についての相談も、LINEから気軽に、無料でできるので、気になる方はこちらのリンクから友だち登録してみてください。
コツ5.老後や死後に備えた契約を活用しよう
任意後見契約や死後事務委任契約など、公的な仕組みを活用することも重要です。
たとえば任意後見契約は、認知症などにより判断能力が低下した後に、さまざまな手続きを任意の相手に代行してもらえます。死後事務委任契約では、自分の死後に必要になる手続きを任意の相手に任せられます。必要に応じて手続きを進めておきましょう。
万が一のときに備えた契約をしておくことで、自分の希望がきちんと実現され、信頼できる人に任せる安心感が得られます。
これらの契約については、こちらの記事で詳しく解説しています。
まずはプロへの無料相談から、終活の準備を始めよう
終活では、財産の整理や契約の見直しなど、やるべきことが多くあります。いきなりすべてに取り組もうとすると億劫になるでしょう。
まずは断捨離のように専門的な知識がいらないことや、デジタル終活のように手元でできることから始めるのがおすすめです。
とはいえ、終活をひとりで進めるのは簡単ではありません。しかし、自分の人生をよりよく締めくくるため、そして家族の負担を軽くするためにも、終活はとても大切なことです。
「何から始めればいいかわからない」「ひとりでは不安」という方は、まずはプロへの無料相談から一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。先述のとおり、あんしん祭典でもLINEから、終活の無料相談ができます。