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葬儀辞典

法事は何回忌まで?意味・準備・マナー・費用まで徹底ガイド

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法事は何回忌まで行う必要があるのでしょうか。故人を大切にしつつ遺族の負担にならないためにも知っておきたい、回忌の意味・年数・準備や費用を解説します。これから回忌法要が控えている方のための、失敗しない実践情報満載の完全ガイドです。

法事とは、故人を偲ぶ大切な集いですが、「3回忌って何年後?」「法事は何回忌までやるべき?」と迷う方も多いはずです。本記事では、回忌法要の意味と年数、代表的な法事の進め方はもちろん、準備リスト・費用相場・服装やお布施のマナー・地域差・最近の傾向(簡略化やオンライン法事)まで網羅。初心者にもわかりやすいよう、Q&A形式と具体的なチェックリスト付きで、失敗を避けるポイントを徹底解説します。

法事における回忌法要とは

回忌法要とは、故人の命日からの年数に応じて行う仏教の供養儀式です。正式には年忌法要(ねんきほうよう)と呼ばれ、亡くなった方の冥福を祈ったり、遺族や縁者が集まって故人を偲んだりする場とされています。

仏教では、人は亡くなった後、浄土や来世へと旅立つとされています。その過程で遺族が読経や供物を捧げることで追善供養(ついぜんくよう)となり、故人の成仏や救済につながると考えられています。この「善を追って供える」という考えが、回忌法要の根本的な意義です。

「回忌」と「年忌」の違い

法要に関する言葉には“回忌(かいき)”と“年忌(ねんき)”の2つの用語があります。これらは似ているようで意味が異なるため、混同しないよう注意が必要です。

“回忌”とは、故人が亡くなった日を1回目として数え、法要の回数を表します。命日から1年後が二周忌、2年後が三回忌となります。七回忌は亡くなった年を1回目とし、命日の6年後になります。

“年忌”とは、故人が亡くなってからの経過年数を表します。命日を基準として年ごとに行う供養を広く指す言葉です。例えば、一周忌は亡くなってから1年後、三回忌は亡くなってから2年後です。

回忌は法要の回数、年忌は経過年数と覚えておくと良いでしょう。

法事の回忌ごとの意義とは

仏教では、故人の魂は亡くなった後すぐに成仏せず、一定の期間を経て浄土へと導かれると信じられています。この過程において遺族や親族が供養を重ねることで功徳を積み、故人の救済につながるとされています。

具体的には、亡くなってから四十九日までの間を中陰(ちゅういん)と呼び、7日ごとに法事を行います。この考え方が年忌法要にも受け継がれており、重要な節目ごとに回忌法要が行われるようになりました。

とくに“三回忌”や“七回忌”は、親族や友人が集まって営まれる大きな法事の1つです。そこから十三回忌、十七回忌など、年数を重ねるごとに法要の規模は小さくなる傾向があります。

回忌名命日からの年数意義
一周忌満1年後故人が亡くなって最初の年忌法要で、仏教における供養の中でも最も重視される節目です。親族や友人も含めた多くの方々が参列する傾向にあります。
会場は自宅、お寺、法要専門会館などが選ばれ、読経、焼香、法話などを通じて供養を行います。法要後にはお斎と呼ばれる食事会が行われることも一般的です。
また、一周忌は回忌ではなく、唯一周忌という言葉を使います。これは、亡くなった日から丸一年経った日という意味です。
三回忌2年後三回忌は、命日から満2年後にあたる法要です。数え年で命日を1年目とし、その翌年を三回忌と数えるため、2年後の供養になります。三回忌も、一周忌に続いて重要な節目とされており、親族を招いて正式な法要を行います。ただし、一周忌よりは参加者がやや少なくなる傾向にあります。
三回忌以降は、年忌法要の回数や形式も簡略化される家庭が増えてきます。そのため、三回忌は家族以外を招く最後の大規模な法要として位置づけられることも少なくありません。
なお、仏教の宗派によっては三回忌で供養を締めくくる場合もあり、これ以降の法要を行わないこともあります。
七回忌6年後故人の死をある程度受け入れる節目です。
十三回忌12年後供養の回数が次第に減っていく時期です。
十七回忌16年後高齢の親族の参加が難しくなってくる時期です。
二十三回忌22年後地域によっては実施しないこともあります。
三十三回忌32年後弔い上げとされる、供養の最終的な節目です。

三十三回忌は、仏教的には故人がすでに十分な供養を受け、仏として安住したとされる節目です。そのため、ここで供養を締めくくる「弔い上げ」を行い、それ以降の年忌法要は省略するというのが一般的な流れとなります。ただし、三十三回忌の代わりに五十回忌で弔い上げとする宗派や地域もあります。

現代では伝統的な法要の意義を大切にしながらも、家族構成の変化やライフスタイルの多様化により、簡略化されたスタイルで行われるケースも少なくありません。

回忌法要の準備と流れ

回忌法要をスムーズに行うためには、事前の計画と準備が欠かせません。ここでは、回忌法要の一般的な流れと、準備段階での具体的なチェックポイントを紹介します。

1. 日程の決定および会場選び(約2ヵ月前)

回忌法要の約2ヵ月前に日程および会場を決めましょう。法事の日程は命日の前後の週末が一般的です。僧侶の都合もあるので、確認のうえ日程を決めましょう。

法事の会場には、主に次の3つの選択肢があります。それぞれにメリット・デメリットがあるため、家族構成や参加人数に応じて選びましょう。

会場メリットデメリット
自宅・費用を抑えられる・掃除や設営などの負担がかかる・高齢の家族がいる場合は無理のない範囲での検討が必要
お寺・最も一般的で安心感がある・読経や法話を一括で依頼できる・費用がかかる・高齢の家族がいる場合移動が増えて負担がかかる
会館・食事や送迎までワンストップで依頼できる・費用がかかる・高齢の家族がいる場合移動が増えて負担がかかる

    2. 僧侶への依頼(約1~1.5ヵ月前)

    僧侶への読経の依頼は、早めの連絡が重要です。とくにお盆・お彼岸・年末年始などの繁忙期は予約が集中するため、2ヵ月ほど前から連絡ができていると安心でしょう。

    僧侶にお渡しするお布施の相場は、法要の規模、地域、宗派によって異なります。一般的な相場は次の通りです。

    読経のみ     :20,000円〜50,000円
    法話や戒名読み上げ:50,000円〜70,000円
    お車代      :3,000円〜10,000円
    御膳料      :5,000円~12,000円

    お布施は現金を白封筒またはのし袋に包み、“御布施”と表書きして渡すのが一般的です。

    3. 招待者の選定・連絡(約1ヵ月前)

    法事に参列してもらいたい親族や親しい友人に声をかけましょう。直前のお誘いは相手の都合もあるため迷惑になってしまいます。なるべく多くの故人の親しい人に参列してもらうためにも、スケジュールには余裕を持って連絡するようにしましょう。

    4. 食事(お斎)と返礼品の手配(2~3週間前)

    法要のあとはお斎(とき)と呼ばれる会食の場が設けられる場合が多いです。お斎には僧侶や参列者に感謝の意を伝える意味もあり、料理を通して供養の気持ちを表す日本独特の風習です。

    参加者の人数が決まったら会場の手配や料理の注文をします。このとき、参列者の中にアレルギーや食事制限がある人がいないか事前に確認し、業者に相談しておきましょう。近年ではアレルギーや食事制限に柔軟に対応してくれる業者が多いので、ぜひ調べてみてください。

    お斎の形態は会場での仕出し弁当・和会席料理、レストランや料亭での法要膳、自宅での手作り料理やケータリングなどが一般的です。

    お斎について詳しく知りたい方は、こちらの記事をチェックしてみてください。

    また、一般的に参列者に対しては引き物(返礼品)が贈られます。品物はタオル・お茶・お菓子・洗剤などの日用品が多く、金額は3,000円〜5,000円程度が目安です。

    返礼品には“志”、“偲び草”といった表書きを使います。

    5. 仏壇やお墓の清掃(1週間前~前日)

    法事ではたくさんの親族や友人が仏壇やお墓の前で手を合わせます。故人の身なりを整えるつもりで、清掃しておきましょう。このタイミングでお花やお供え物の準備も同時に行えるのが望ましいです。

    回忌法要を準備する際のチェックリスト

    回忌法要を実施する際には、漏れがないように準備を進めましょう。

    回忌法要は必ず必要?

    回忌法要は必ず行わなければならないものではありません。法律上の義務はなく、宗教的・文化的な習慣として行われているものです。そのため、家庭の事情や価値観に応じて法事を省略したり、回数を減らしたりすることは問題ありません。

    最近では、家族のみで静かに手を合わせる家族法事や、自宅で故人を偲ぶだけの簡素な供養も増えています。ただし、親族の中には伝統を重んじる方もいます。そのため、法事を行わない場合は事前に一言伝えておく配慮が大切です。大切なのは形式よりも、故人を想う心を持ち続けることです。

    大切なのは形式より故人を想う心

    回忌法要は、故人への感謝と追悼の気持ちを形にする大切な行事です。

    しかし、現代では家族の事情や価値観の多様化により、法事のあり方も柔軟になっています。何回忌まで行うか、どこまで準備するかに正解はありません。伝統を守りながらも、無理のない範囲で供養の形を選ぶことが大切です。

    一番重要なのは故人を想い、心を込めて供養することです。その心さえあれば、形式や回数に囚われすぎる必要はないでしょう。

    ※法事に関しては、宗教によって異なる場合がございます。

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