直葬とはお通夜や葬儀をせず火葬のみで見送る葬送方法です。本記事では直葬の流れやメリット・デメリット、喪主側・参列者側のマナー、費用まで詳しく解説します。費用を抑えてシンプルに見送りたい方におすすめの記事です。
直葬とは、お通夜や葬儀・告別式を行わず、火葬のみで故人を見送る葬送のかたちです。準備や費用の負担を抑えられる方法として、少しずつ増えています。
とはいえ、形式を簡略にしたぶん、進め方やマナーがわかりづらく、不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、直葬の流れやメリット・デメリット、向いている人、マナー、費用について丁寧に解説します。費用や準備の負担を抑えたいと考えている方や、どのように見送るのが最善か悩んでいる方は、ぜひお読みください。
直葬とは
直葬とは、お通夜や葬儀・告別式などの儀式をせず、火葬のみで故人を見送る葬送方法です。一般葬と異なり、多くの参列者を招くことはなく、最小限の手続きと関係者だけで進められます。
近年、直葬を選ぶ人は少しずつ増えています。経済的な事情から葬儀に大きな費用をかけられない方や、身寄りが少ない高齢者、本人の希望で質素に見送ってほしいと考えるケースが背景にあります。
社会全体で価値観が多様化し、葬儀の形も従来通りである必要はないと考える人が増えました。誰かに合わせた形式ではなく、自分らしい見送り方を選ぶ流れの中で、直葬という選択肢の必要性が高まってきたといえるでしょう。
直葬の流れ
直葬では、お通夜や葬儀・告別式といった儀式を行わず、火葬のみで見送ります。儀式を省くとはいえ、亡くなってから火葬に至るまでには一定の流れがあります。ここでは、直葬における基本的な流れを順を追って説明します。
臨終
故人が亡くなった際は、まず医師に死亡を確認してもらい、死亡診断書を発行してもらう必要があります。病院で亡くなった場合はその場で対応してもらえますが、自宅など医師の立ち会いがない場所で亡くなった場合は、かかりつけ医を呼んで診断書を書いてもらいましょう。
かかりつけ医がいない場合や、突然死で状況が不明な場合は警察への連絡が必要です。警察は事件性の有無を確認するために検視を行い、そのうえで死体検案書を発行します。
死亡診断書や死体検案書は、火葬許可証を申請する際に必要な書類です。葬儀社に依頼する場合、火葬許可証の手続きは葬儀社が代行してくれるのが一般的です。
遺体の搬送・安置
故人が亡くなった後、遺体を病院に長くとどめておくことはできません。自宅や安置施設などへ早めに搬送する必要があります。
葬儀社が決まっていれば、まずはそこに連絡し、搬送の手配を依頼しましょう。病院から葬儀社を紹介されることもありますが、すでに依頼先が決まっている場合や自分で探したい場合は、紹介を断っても問題ありません。
遺体は自分で搬送することも可能ですが、移動中に損傷や体液の漏れが起きるリスクがあります。専用の設備と知識をもつ葬儀社に依頼する方が安心です。なお、自家用車での搬送は違法ではありませんが、一般のタクシーや介護タクシーを利用することはできません。
なお、法律で死後24時間以内の火葬は禁止されているため、直葬であっても一時的な安置は必須です。自宅での安置も可能ですが、夏場や数日にわたる場合は遺体の保全が必要になります。ドライアイスや保冷設備を備えた安置施設を利用するなど、葬儀社に相談して適切な対応をとりましょう。
納棺・出棺
安置後は故人を死装束に着替えさせ、棺に納めます。お通夜や葬儀をしない直葬では、旅立ちの支度を整えるこの納棺の時間は、遺族にとって大切な別れのひとときになります。棺には、生前に愛用していた品物や、お別れの手紙などを副葬品として添えることもできます。
ただし、副葬品として入れられないものもあるため注意が必要です。不燃物や大きな金属製品、電池が含まれるものなどは火葬に支障をきたす恐れがあります。何を入れてよいか迷う場合は、事前に葬儀社や納棺師に相談しましょう。
納棺の際に入れられるもの、入れられないものはこちらの記事で紹介しています。
納棺に入れるもの、入れてはいけないものとは?入れられないときの対処法
納棺を終えると、棺を霊柩車に載せて出棺し、火葬場へ向かいます。直葬の場合は、ここで初めて火葬場に集まる家族も多くいます。短いながらも心を込めて見送りましょう。
火葬
火葬場に到着したら、希望があれば僧侶に依頼し、火葬炉の前で読経をしてもらいます。読経が終わると、棺を炉に納めて火葬が始まります。火葬にはおよそ1~2時間ほどかかり、その間、遺族は火葬場の控室で待機します。
骨上げ
火葬が終わると、焼かれた遺骨を骨壺に納める「骨上げ(拾骨)」を行います。これは日本独自の儀式で、2人1組になって1つの遺骨を箸で挟み、骨壺へ収めていきます。
骨上げは喪主から始まり、親族の中で血縁の深い順に進めていくのが一般的です。拾う順番にも意味があり、足元の骨から始めて頭部に向かい、最後に喉仏の骨を納めます。
直葬のメリット
直葬には、一般的な葬儀とは異なる特徴があります。そのぶん、形式にとらわれずに進められるため、負担の少なさや費用の面でさまざまなメリットがあります。
費用を抑えられる
直葬は、お通夜や告別式を省くことで大幅に費用を抑えられます。祭壇の設営や会場の使用料、参列者への接待費用がかからないため、一般葬に比べて総額が大きく変わります。最低限の搬送費や火葬費だけで済む場合もあり、10万円台から実施できるケースもあります。
こうした費用面のメリットから、経済的に負担をかけたくないと考える人や、あらかじめ簡素な見送りを希望していた故人にとって、直葬は選びやすい方法です。
準備の負担が軽い
直葬では、お通夜や葬儀・告別式の準備が不要なため、遺族の手間や精神的な負担が軽いです。参列者の対応や会場の手配、挨拶の準備などに追われることがないため、限られた時間の中でも落ち着いて過ごせるでしょう。参列者も限られるため、香典返しの準備も最小限で済みます。
急な逝去で準備期間が確保できない場合や、高齢の家族だけで対応しなければならない状況では、直葬の手軽さが大きな助けになります。
参列者や手伝いの人が少なく葬儀後の対応が楽
直葬は基本的に身内だけで執り行うため、参列者や手伝いの人への配慮や対応がほとんど必要ありません。弔問客の接待や会葬礼状の準備、香典返しなどの作業がない分、葬儀後の事務的な負担も大きく軽減されます。
こうした点から、人付き合いをあまり広げてこなかった方や、静かに見送ってほしいと望んでいた故人にとって、直葬は現実的な選択肢といえます。
直葬のデメリット
直葬は費用や負担の面で多くの利点がある一方で、注意しておきたい点もあります。一般葬とは異なる進め方であるため、周囲との認識のずれや手続き上の不都合が生じることもあります。
親族の理解を得づらい
お通夜や葬儀を行わず火葬のみで見送る直葬は、従来の形式を重んじる親族から理解を得にくいかもしれません。特に高齢の親族や地方の親戚にとっては、儀式を省略することに対し「きちんと見送っていない」と感じることもあります。
こうした不満を避けるには、事前に直葬を選ぶ理由を丁寧に説明し、可能であれば事前相談の段階で親族に意見を聞く機会を設けておくことが大切です。本人の希望である場合は、それを明確に伝えることも理解を得る一助になります。
参列できなかった人から不満が出るかもしれない
直葬は基本的に家族やごく近しい人だけで行われるため、後から訃報を知った人が、参列できなかったことに対して不満を抱く可能性があります。とくに生前に交流のあった人たちにとっては、最後のお別れの機会を持てなかったことが心残りとなるかもしれません。
そのような場合には、後日改めて弔問の場を設けたり、故人を偲ぶ会を開いたりすることで気持ちの整理がしやすくなります。香典やお供えを受け取る場合は、お礼状を添えることで感謝の気持ちを伝えると丁寧です。
菩提寺に納骨できないかもしれない
菩提寺がある場合、お通夜や葬儀をしない直葬では、納骨を断られることがあります。寺院によっては読経や戒名授与など、宗教的な儀式を経ていないことを理由に、納骨を受け入れないケースもあります。
こうした事態を避けるには、事前に菩提寺に相談し、直葬であっても納骨を希望している旨を伝えておきましょう。
葬祭費や埋葬料などの補助金の対象外になることも
自治体や健康保険組合から支給される葬祭費や埋葬料などの補助金は、一定の条件を満たさなければ申請できません。直葬の場合、お通夜や葬儀をしていないことが理由で、補助金の対象外になることがあります。
補助金の可否は地域や加入している制度によって異なるため、事前に自治体や保険組合に確認しておくとよいでしょう。また、必要な書類や申請方法についても早めに調べておくことで、手続きをスムーズに進められます。
直葬がおすすめのケース
直葬には向き不向きがあり、すべての状況に適しているわけではありません。ただし、特定の事情がある場合には現実的で、理にかなった選択となることもあります。
費用や負担を抑えたい
経済的な理由から葬儀費用を最小限に抑えたいと考えている方、遺族の負担を軽くしたいという希望がある場合は、直葬が選ばれることが多くなっています。また、遠方からの参列者を呼ぶのが難しい場合や、事前に本人が「簡素に見送ってほしい」と希望していたケースも該当します。
こうした状況では、お通夜や告別式などの儀式を省略できる直葬は、経済的・精神的な負担を大きく減らす手段になります。
参列者が少ない
親族や知人が少ない、あるいは高齢で人付き合いが限られていた方が亡くなった場合、多くの参列者を招く必要がないと感じるかもしれません。遺族も高齢で準備や対応が難しいといった事情から、少人数で静かに見送る直葬を選ぶことが増えています。
ただし、参列者が少ない場合でも、一連の儀式を通じて丁寧に見送りたいという希望があるなら、家族葬を検討するのもひとつの方法です。家族葬なら小規模ながらもしっかりとお別れの時間を設けられます。
家族葬については、こちらの記事で解説しています。
指定感染症で亡くなった場合
感染リスクの高い指定感染症で亡くなった場合、お通夜や葬儀を行わずに火葬のみで対応するよう指導されることがあります。新型コロナウイルスが2類感染症指定の間は、直葬しかできないケースが多くありました。
こうした事情では、直葬を選ばざるを得ないことがほとんどです。短い時間でもできる限り気持ちを込めて見送るために、あらかじめ葬儀社と連携を取り、スムーズな進行を意識することが大切です。
【喪主・遺族側】直葬のマナーと注意点
直葬は形式を簡素にした葬送方法ですが、遺族として最低限配慮すべきマナーや注意点は存在します。とくに香典や挨拶の扱い、宗教的な対応などは、後々のトラブルを避けるためにも丁寧に進めましょう。
一般的に火葬後の会食を設けない
一般葬や家族葬では、お通夜の後に通夜振る舞いを、火葬後には精進落としの会食を設けるのが一般的です。しかし直葬では、お通夜や告別式をしないため、こうした会食の場も設けないことが多くなっています。
会食そのものがない場合は、僧侶に渡す御膳料も不要です。僧侶を招いて読経をお願いする場合でも、お布施と御車代(交通費)のみを用意すれば十分です。
香典を受け取ったら香典返しを贈る
直葬であっても香典を受け取った場合は、香典返しを贈るのが基本です。香典返しの品物は、受け取った香典額の3分の1から半額ほどを目安に選ぶと良いでしょう。
香典返しには、当日にその場で品物を渡す「即日返し」と、四十九日を過ぎた後に改めて贈る方法の2通りがあります。即日返しの場合は、香典が5,000円程度であることを想定し、2,000~3,000円ほどの品を用意しておくと無難です。もしそれより高額な香典を受け取った場合は、不足分を四十九日頃に追加で贈ると丁寧な対応となります。
香典返しの品物の選び方は、こちらの記事で解説しています。
香典返しの金額や品物は?挨拶状の書き方、送る時期【おすすめ4選】
葬儀後、相手に合わせた挨拶状を送る
直葬では葬儀に人を招かないことが多いため、葬儀が終わったことを知らせる挨拶状を送ります。参列してくれた方には感謝の気持ちを、参列できなかった方には事後報告となったお詫びの気持ちを込めて送りましょう。挨拶状は逝去後1〜2週間以内を目安に届けるのがマナーです。
なお、葬儀の挨拶状では句読点を使いません。次の例文を参考に、内容を考えてみましょう。
【参列者に送る挨拶状の例文】
このたびはご多用の中、ご会葬いただき誠にありがとうございました
おかげさまで滞りなく見送りを終えることができました
生前のご厚情に深く感謝申し上げます
略儀ながら書中をもちまして御礼申し上げます
【参列できなかった方に送る挨拶状の例文】
故人 〇〇 〇〇 儀 〇月〇日 享年〇〇歳にて永眠いたしました
生前中に賜りましたご厚情に深く感謝申し上げます
本来であればご通知申し上げるべきところ
ご連絡が遅れましたこと深くお詫び申し上げます
なお 葬儀はごく近親者のみで相済ませましたことをご報告申し上げます
相手との関係性や地域の慣習に応じて、文面を調整するとより丁寧な印象になります。迷ったら葬儀社に相談しましょう。
葬儀後、弔問の機会を設ける
直葬では、参列者を親族やごく親しい身内に限ることが多く、葬儀の存在自体を知らせていないケースも少なくありません。そのため、後になって訃報を知った方の中には「最後に会いたかった」「手を合わせたかった」と残念に思う人もいます。
こうした気持ちに配慮するためにも、葬儀後に弔問の機会を設けることが望ましいです。自宅などで手を合わせてもらう場を用意したり、簡単な茶菓のもてなしを添えて案内状を出したりするだけでも、気持ちの整理につながります。形式にこだわらず、思いやりのある対応を心がけましょう。
戒名を付けてもらいたい場合
仏式の葬儀では故人に戒名を授けるのが一般的ですが、直葬では葬儀を省略するため、戒名も付けないまま火葬することになります。ただし、戒名を希望する場合は、僧侶へ依頼することも可能です。
戒名をお願いする際は、菩提寺や葬儀社に早めに相談しましょう。直葬に対して否定的な寺院もあるため、丁寧に事情を説明し、低姿勢で相談することを心がけましょう。たとえば「葬儀は直葬で済ませましたが、四十九日法要を行う予定です。戒名をいただけないでしょうか」といった伝え方が良いでしょう。
また、菩提寺があるにもかかわらず戒名を付けなかった場合、後日納骨を断られることもあります。菩提寺と今後も関わる予定がある場合は、直葬をしたい旨を必ず事前に相談しましょう。
お布施の準備も忘れてはなりません。戒名には位があり、位によってお布施の目安額は異なります。次の表を参考に、希望する位に見合ったお布施を用意しましょう。
位号 | 目安額 |
院居士・院大姉 | 100万円以上 |
院信士・院信女 | 50万円~100万円 |
居士・大姉 | 50万円~80万円 |
信士・信女 | 10万円~50万円 |
戒名の位ごとのお布施目安
【参列者側】直葬の参列マナー
直葬に参列する機会はあまり多くないため、どのようにふるまえば良いか迷う方もいるかもしれません。儀式がないとはいえ、参列する側にも最低限のマナーがあります。ここでは、直葬に参列する際に気をつけたい基本的な作法について紹介します。
香典は辞退されなければ用意する
直葬では、遺族の意向で香典の受け取りを辞退することがよくあります。その場合は無理に渡す必要はありません。案内状や連絡の中で「香典辞退」と明記されていたら、遺族の気持ちを尊重しましょう。
一方、辞退の連絡がなかった場合は、一般的な葬儀と同様に香典を用意するのが無難です。金額は故人との関係性によって異なるため、次の表を参考に、適切な額を包みましょう。
20代 | 30代 | 40代~ | ||
親族 | 両親 | 3万~10万円 | 5万~10万円 | |
義理の両親 | 3万~5万円 | 10万円 | ||
祖父母 | 1万円 | 1万~3万円 | 3万~5万円 | |
兄弟・姉妹 | 3万~5万円 | 5万円 | ||
叔父・叔母 | 1万円 | 1万~2万円 | ||
従兄弟・その他の親族 | 3,000~1万円 | 3,000~2万円 | ||
親族以外 | 上司 | 5,000円 | 5,000~1万円 | 1万円 |
上司の家族 | 5,000円 | 5,000~1万円 | 1万円 | |
勤務先の社員 | 5,000円 | 5,000~1万円 | 1万円 | |
社員の家族 | 3,000~5,000円 | 3,000~1万円 | ||
友人・知人 | 3,000~5,000円 | 5,000~1万円 | 5,000~1万円 | |
友人の父母 | 3,000~5,000円 | 5,000~1万円 | 5,000~1万円 |
関係性・年代別の香典の目安額
服装は通常の葬儀と同じ
直葬は一般葬と比べて形式が簡素ですが、参列する場合は通常の葬儀と同様に喪服を着用するのがマナーです。儀式がないからといって私服での参列は避け、故人や遺族に失礼のないよう配慮しましょう。
男性は黒のスーツに白いシャツ、黒のネクタイと靴下、黒の革靴が基本です。女性は黒のワンピースやアンサンブル、黒のストッキングとパンプスを合わせると無難です。
子どもや学生の場合は制服があれば着用し、なければ黒や紺など落ち着いた色合いの服装を選びます。制服がない場合、男の子はズボンにシャツ、女の子はブラウスとスカート、あるいはワンピースが適しています。幼稚園生は、幼稚園の制服で構いません。
なお、大学生は成人と同様に喪服を着用するのが一般的です。
直葬の費用目安
直葬にかかる費用は、僧侶を呼ぶかどうかや葬儀社への依頼内容によって幅がありますが、一般的には13万〜36万円ほどを見込んでおくとよいでしょう。お通夜や告別式を行わない分、費用は大きく抑えられます。
費用の内訳には、遺体の搬送費、安置費用、棺や骨壺などの物品代、火葬料金、手続き代行費などが含まれます。僧侶を招いて読経を依頼する場合は、別途お布施が必要です。
他の葬儀との比較
一般葬や家族葬など、他の葬儀形式の費用は、次の表を目安に考えると良いでしょう。
一般葬 | 家族葬 | 自由葬 | 一日葬 | 直葬 | 生前葬 | |
概要 | 参列者を広く招く、一般的な葬儀 | 家族や親族、親しい友人など限られた参列者を招く葬儀 | 形式にとらわれず、自由な内容で進行する葬儀 | お通夜を省き、告別式と火葬のみをする葬儀 | お通夜や告別式をせず、火葬だけで見送る葬儀 | 本人が元気なうちに行う葬儀、葬儀というよりお別れ会に近い |
費用目安 | 80万円 | 43万円 | 60万円 | 38万円 | 13万円 | 20万~150万円(規模により異なる) |
メリット | 多くの人を招いて故人を見送れる | 費用や準備の負担が軽く、近しい人だけ静かに見送りができる | 故人らしさを大切にした見送りができる | 準備や費用の負担を抑えられる | 準備や費用の負担が最も軽い | 生前に葬儀をするため、招いた人と直接話せる |
デメリット | 準備や費用の負担が大きい | 葬儀に招かれなかった人が後から寂しく思うかもしれない | 形式が自由な分内容を一から考えなければならず、準備が大変 | お別れの時間を十分に持てなかったと感じることも | 儀式がないため気持ちの区切りがつきづらい | 亡くなった後に再度葬儀を行うこともあり、負担が大きい |
向いているケース | ・故人の人脈が広い ・きちんとした見送りがしたい |
・身内だけで静かに送りたい ・費用を抑えたい |
・宗教へのこだわりがない ・故人が生前にどんな葬儀がしたいか意思表示していた |
・費用を抑えたい ・遠方からの参列者が多く、お通夜に間に合わない人が多い |
・とにかく費用を抑えたい ・故人が「簡素に送ってほしい」と希望していた |
・死後の準備を進めておきたい人 ・死を前向きにとらえたい人 |
直葬は自分で進めることもできるが、葬儀社に依頼するのがおすすめ
お通夜や葬儀をしない直葬は、準備が比較的シンプルなため、自分たちで進めることも可能です。ただし、遺体の搬送や安置、火葬場との連絡や手続きなどは専門的な対応が求められることも多く、不慣れな中で進めるのは負担が大きくなりがちです。菩提寺がない場合には、僧侶の手配も必要になるため、さらに手間が増えるでしょう。
こうした負担を考えると、直葬であっても葬儀社に依頼するのが現実的です。儀式を行わない分、費用は抑えられます。火葬許可証の申請や関係書類の準備なども代行してもらえます。また、直葬でも自治体の補助金が受けられる場合があるため、その可否についても相談しながら進めると安心です。
あんしん祭典は直葬(火葬式)への対応実績も多くあります。あんしん祭典の直葬は細部にわたる丁寧なサービスで、1日で滞りなく進行できるよう配慮しています。直葬のできる葬儀社をお探しの方は、こちらから費用や規模などの詳細をご確認ください。