終活で断捨離をすると、心身ともに身軽になり、その後の作業が進めやすくなります。この記事では、終活で断捨離を始めるべき理由や、具体的な手順、断捨離の心得について解説。終活を何から始めればいいかわからない方、必見です。
終活は、人生の終わりに向けて身の回りを整理し、より良く生きるための活動です。中でも断捨離は、終活の初期段階で取り組むことで、その後の活動をスムーズに進める効果があります。
そうは言っても、「家がゴミ屋敷のようになっている」「物が多すぎて何から手をつければ良いのか…」と、気が滅入ってしまう方もいるでしょう。
この記事では、終活を断捨離から始めるべき理由、具体的な手順、そして断捨離を成功させるための心得について解説します。終活の始め方がわからない方、断捨離でつまずいている方は、ぜひ最後までお読みください。
終活とは
終活とは、人生の終わりに向けて持ち物や財産、身の回りの整理などを進めていく活動を指す言葉です。具体的には不用品の処分、財産目録や遺言書の作成、葬儀やお墓の準備などを行います。
近年、終活の必要性は高まっています。少子高齢化や核家族化が進み、子どもや親族に負担をかけたくないと考える人が増えているからです。
終活の中でも、断捨離は手を付けやすい活動です。物を減らすことで気持ちが軽くなり、その後の相続手続きや遺品整理といった終活全体の作業がスムーズに進みます。
終活を断捨離から始めるべき3つの理由
終活では断捨離や遺言書の作成、葬儀の準備など、多岐にわたる活動をしなければなりません。中でも断捨離は、終活の初期段階で取り組むべき大切な作業です。
ここでは、終活を断捨離から始めるべき3つの理由を紹介します。
理由1.身も心も軽やかになり終活が捗る
断捨離で物を減らすと、家の中がすっきりと片付きます。視覚的なストレスが軽減され、心身ともに軽やかになるでしょう。掃除や家事の負担も減り、日々の生活も快適になります。
結果、残された時間をより有意義に使えるようになり、終活のほかの作業にも前向きに取り組めるようになるでしょう。
断捨離をしないまま終活を進めると、物が多い中で作業することになります。どこに何があるかわからず、必要な書類や情報を見つけるのも一苦労です。精神的な負担も大きくなり、終活自体が億劫になるかもしれません。
理由2.お金をかけずに始められる
終活では専門家への相談、お墓や葬儀の準備など、何かとお金がかかります。
しかし、断捨離は自分ですればお金がかかりません。特別な知識や道具も不要で、思い立ったその日から始められます。終活の中でも、断捨離は最も手軽に取り組める活動でしょう。
断捨離以外から着手すると、経済的な負担が大きくなるかもしれません。終活の初期費用でつまずいてしまう可能性もあります。
理由3.断捨離の過程で必要な書類や情報を整理できる
断捨離では不要な物を手放し、必要な物を選別していきます。これにより、大切な書類や情報がどこにあるのか把握しやすくなるでしょう。また、片付けの最中に、保険証書や年金手帳などの終活に必要な書類が見つかるケースも少なくありません。
断捨離をせずに終活を進めると、必要な書類や情報がどこにあるのかわからず、探す手間がその都度かかります。場合によっては、重要な書類を紛失してしまうかもしれません。スムーズに終活を進めるためにも、早めに断捨離を行いましょう。
終活で断捨離をする5つの手順
終活の断捨離はやみくもに始めるのではなく、計画的に進めることが大切です。ここでは、断捨離の進め方を、手順に分けて説明します。手順に沿うことで、効率よく断捨離を進められるでしょう。
手順1.いるものといらないものの基準を設ける
断捨離を始める前に、いるものといらないものを判断する基準を決めましょう。基準があれば、迷わずスムーズに作業を進められます。
たとえば、「半年間使っていない物はもう使わないだろうから捨てる」というルールを設けるのも良いでしょう。
また、断捨離で扱いに困るのが思い出の品です。二度と使ったり飾ったりしないようなものでも、思い出が詰まっているとなかなか捨てられません。このような思い出の品は、写真に撮ってから処分すると、気持ちの整理がつきやすくなります。
手順2.粗大ごみ以外の大きな物から捨てていく
まずは、粗大ごみ以外の大きな物から処分しましょう。場所を取る物がなくなると、部屋が広々とします。
作業スペースが確保でき、その後の片付けがしやすくなるでしょう。片付いた部屋を見ることで、断捨離のモチベーションも高まります。
この時点で粗大ごみを捨てないのは、粗大ごみがいくつ出るかわからないからです。粗大ごみは最後にまとめて処分すると、廃棄用のシールを買ったり連絡をしたりする手間が省けます。
手順3.粗大ごみや売れそうな物は1室にまとめる
可能であれば、最初に空の部屋を1つ用意しましょう。そして、そこに粗大ごみや売れそうな物をまとめて置いていきます。こうすることで、ほかの部屋の断捨離作業がスムーズに進みます。一時保管場所がないと、かさばる物が作業の邪魔になるでしょう。
手順4.出張買取で売れるものを売る
粗大ごみや売れそうな物がまとまったら、出張買取を依頼しましょう。自宅まで査定に来てもらえるので、手間がかかりません。意外な物に値段が付くこともあるので、粗大ごみとして処分する予定だった物も、一緒に査定してもらうのがおすすめです。
手順5.売れなかった物を処分する
出張買取で売れ残った物は、粗大ごみと一緒にまとめて処分します。買取業者に査定してもらうことで、価値のある物を見落とすリスクを減らせます。売れないとわかった物は、自治体のルールに従って適切に処分しましょう。
終活で断捨離をするときの3つの心得
断捨離は、終活をスムーズに進めるために大切です。しかし、やみくもに進めても、なかなかうまくいきません。ここでは、断捨離を成功させるための3つの心得を紹介します。
心得1.「いつか使うかも」は断捨離の敵
「いつか使うかも」という考えは、断捨離を妨げる最大の要因です。この考えを捨て、「今、必要かどうか」で判断しましょう。
「いつか」は、ほとんどの場合やってきません。本当に必要になった時に、また手に入れれば良いのです。
心得2.少しずつ、着実に断捨離を進めていく
断捨離は、一度にすべて終わらせようとせず、少しずつ進めることが大切です。無理に進めると、疲れてしまい、途中で挫折してしまうでしょう。
1日に1つの引き出しだけ、週末に1つの部屋だけなど、無理のない範囲で計画を立てましょう。
心得3.断捨離後は物を増やさないようにする
断捨離が終わったら、リバウンドしないように、物を増やさないことを意識しましょう。新しく物を買うときは、本当に必要かどうかをよく考えてください。物を増やさないように気を付けることで、綺麗な状態を維持できます。
物を買うときは欲しいかどうかで判断するのではなく、必要かどうかで判断しましょう。欲しいものも、「これはいつかごみになる」「また断捨離の手間がかかる」と考えれば、欲しくなくなるかもしれません。
終活は断捨離からはじめよう
終活において、断捨離は重要な意味を持ちます。身の回りを整理することで、心身ともに軽くなり、その後の終活もスムーズに進められます。特別な知識や費用も必要ないため、終活の第一歩として最適です。
断捨離は、一気に終わらせようとすると大変です。少しずつでも着実に進めていけば、必ず終わりが見えてきます。今日から少しずつ、断捨離を始めてみませんか。