互助会は安さをうたう一方で、解約や追加費用などのトラブルも少なくありません。本記事では互助会の注意点やメリット、向いている人、いない人の特徴まで解説します。互助会の利用を検討している方におすすめの記事です。
互助会とは、月々の掛金を積み立てることで、将来の葬儀費用に備える制度です。葬儀費用を抑えられる利点がある一方で、「やばい」「危ない」といわれることもあり、解約トラブルや追加費用の問題が指摘されています。
いざというときに困らないように備えたいものの、「互助会って本当に大丈夫?」「失敗しない選び方が知りたい」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、互助会がやばいといわれる理由や注意すべきポイント、メリットや向いている人の特徴まで解説します。互助会の利用を検討している方、契約すべきか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
そもそも互助会とは
互助会とは、将来の冠婚葬祭に備えて、月々一定額の掛金を積み立てておく制度です。主に葬儀や結婚式を対象とし、必要になったときに会員価格でサービスを受けられる仕組みになっています。法律上は「前払式特定取引業」と呼ばれ、経済産業省の認可を受けて運営されています。
一般的には、毎月数千円の積立を数年にわたって続けることで、一定額のサービスを受けられる契約内容です。掛金は原則として現金や口座引き落としで支払われ、葬儀費用の一部に充てられます。
ただし、積立金ですべての葬儀費用がまかなえるわけではありません。祭壇や棺などの基本的なセットは含まれていても、料理や返礼品、火葬料金などの追加費用は別途かかるのが一般的です。そのため、互助会を利用する際には、積立金でどこまでカバーされるのかを確認することが大切です。
やばい互助会の特徴
互助会のなかには、安心して利用できる優良な会社もある一方で、注意が必要な事業者も存在します。ここでは、契約後に後悔しやすい「やばい互助会」の特徴について、よくあるパターンを紹介します。
相場より圧倒的に安く葬儀ができると見せている
極端に安い価格をうたう互助会は注意が必要です。一見するとお得に見えますが、実際には最低限のプランしか含まれておらず、必要な項目を追加していくと相場以上の費用になることがあります。安さを前面に出して契約を取り、追加料金で利益を得る手法は悪質といえるでしょう。
たとえば、広告では「25万円で葬儀ができる」と謳っていても、棺、遺影、安置料、火葬料、返礼品などが含まれておらず、最終的には80万円以上になるようなケースもあります。
信頼できる互助会は、事前に見積もりの内訳を丁寧に説明し、費用が膨らむ可能性についても明確に伝えてくれるのが特徴です。
勧誘が強引
勧誘が強引な互助会には注意が必要です。訪問営業や電話勧誘で契約を急がせる事業者は、契約後の対応もずさんであることが多く、トラブルにつながりやすくなります。
たとえば、「今契約すれば大幅に割引になる」「すぐに入らないと損をする」といった言葉で不安をあおり、判断する余裕を与えない勧誘が見られます。
信頼できる互助会は、加入者にじっくり考える時間を与え、質問にも誠実に答えてくれます。
1家族に何口も積み立てさせる
本来、1口でも十分な内容を提供できるはずの互助会が、家族全員に対して複数口の契約をすすめる場合は注意が必要です。契約数を増やすことで収益を上げようとする姿勢は、利用者本位とはいえません。
たとえば、「夫婦で1口ずつ必要」「将来のために子どもにも契約を」などと勧められ、不要な積立を重ねてしまったという声があります。
誠実な互助会であれば、家族の事情に応じて最適な契約数を提案し、無理に複数口を勧めることはありません。
解約手続きが煩雑
互助会を途中で解約したいとき、手続きが煩雑で対応も不親切な場合は大きなストレスになります。書類の提出先がわかりにくい、電話がつながらない、必要な情報が開示されないといった対応は信頼性に欠けます。
たとえば、解約希望の連絡をしても「後日担当から折り返す」と言われたまま放置されたり、店舗まで出向かないと手続きができないといったケースです。
信頼できる互助会は、電話や郵送、Webでの対応など、解約の方法を複数用意し、スムーズな対応を心がけています。
解約手数料が高い
積み立てた金額を解約時に大きく差し引かれてしまうケースもあります。解約手数料が高く、解約すると返金額が積み立ての半分程度しか残らないということもあり、思っていたよりも大きな損失になる可能性があります。
一般的に、互助会の解約手数料は積立金の15~20%です。たとえば30万円を積み立てていた場合、解約手数料は4万5,000~6万円、戻ってくる金額は25万5,000~24万円になります。優良な互助会であれば、解約時の手数料や返金条件をあらかじめ明示し、契約前にきちんと説明してくれます。
互助会でよくあるトラブル
互助会は便利な仕組みである一方、運用や契約内容によっては思わぬトラブルが生じることもあります。ここでは、実際によく見られる事例を紹介し、事前にどのような対策ができるかを解説します。
解約したくてもできない
互助会を解約しようとしても、手続きが煩雑だったり、電話がつながらなかったりしてスムーズに進まないケースがあります。とくに悪質な業者の場合、「契約規約により解約できない」「担当者しか対応できない」などと理由をつけて解約を引き延ばすことがあります。
こうした事態を防ぐには、契約前に解約条件や手続き方法をしっかり確認することが重要です。契約書や重要事項説明書をよく読み、解約の連絡先や方法が明示されているかをチェックしておくと安心です。
解約したが積立金が思ったより戻ってこない
解約自体はできたものの、積み立てた金額から高額な解約手数料が差し引かれ、想定よりも返金額が少ないといった不満も多く聞かれます。とくに契約してから年数が浅い場合や、途中解約の条件が厳しい場合は、ほとんど戻ってこないこともあります。
このような事態を避けるには、解約時にどのくらいの金額が戻ってくるのか、あらかじめシミュレーションしておくことが大切です。契約書やパンフレットに記載された解約金の規定を確認し、不明点は契約前に質問しておくと安心です。
家族が互助会の存在を知らず、他の葬儀社に依頼してしまう
契約者本人が互助会に加入していても、その情報を家族に伝えていなかったために、いざというときに別の葬儀社へ依頼してしまうトラブルもあります。この場合、せっかくの積立金が無駄になってしまいます。
こうした行き違いを防ぐには、互助会に加入していることを家族に共有しておくことが不可欠です。加入証や契約書を目につく場所に保管し、エンディングノートや遺言などに明記しておくと、いざというときにスムーズに対応できます。
互助会にはメリットもある
互助会には注意すべき点がある一方で、うまく活用すれば経済的・制度的なメリットもあります。ここでは、互助会が本来持つ利点について紹介します。
比較的安価に葬儀ができる
互助会はあらかじめ費用を積み立てておくことで、会員価格でサービスを受けられる仕組みになっています。そのため、一般の葬儀プランと比べて割安になるケースが多く、費用を抑えたい方にはメリットがあります。
費用負担を少しでも軽くしたい方、最低限の内容でもよいので経済的に納得できる葬儀をしたい方には、互助会の活用がおすすめです。
葬儀に向けて資金面の備えができる
毎月の掛金をコツコツ積み立てることで、葬儀費用の一部を事前に用意しておけるのが互助会の大きな特徴です。突然の出費に備えるという点で、精神的な安心感にもつながります。
一度に大きな金額を用意するのが難しい方や、少しずつ計画的に準備しておきたいという方にとっては、互助会の積立制度は有効な選択肢になります。
物価変動の影響を受けにくい
互助会では契約時の価格が将来のサービス提供時にも適用されることが多く、物価やサービス価格が上昇しても影響を受けにくいメリットがあります。長期間にわたる契約でも費用の見通しが立てやすくなります。
将来の物価上昇に備えて、いまのうちに葬儀の費用を固定しておきたい方にとっては、互助会の制度は安定した選択肢といえるでしょう。
提携施設で割引を受けられることが多い
多くの互助会では、自社が運営する斎場や会館、関連サービスと提携しており、会員限定の割引を設けています。葬儀以外にも仏壇や法要料理、仏具などの費用が抑えられるケースもあります。
生前から葬儀に関するさまざまな準備を進めたい方や、会員特典を日常的に活用したいと考えている方には、互助会の会員制度が役立ちます。
互助会契約時の注意点
互助会をうまく活用するには、契約時にいくつかのポイントに注意しておく必要があります。ここでは、後悔しないために確認しておきたいことを紹介します。
積立金で葬儀費用をすべて賄えるわけではない
互助会の積立金は、あくまで葬儀費用の一部をカバーするものです。すべての費用をまかなえるわけではありません。祭壇や式場の使用料など基本的な項目は含まれていても、火葬料、遺影写真、返礼品、飲食費などは別料金になることが一般的です。
この点を理解せずに契約してしまうと、「積み立てていたのに結局追加費用が多かった」と感じてしまいます。総額でどの程度の費用になるのか、見積もりを確認したうえで検討しましょう。
自分たちの理想の葬儀を見つめ直す
互助会によって提供される葬儀のスタイルや内容には差があります。形式や規模、演出の自由度など、自分たちの理想とする葬儀がその互助会で実現できるかを事前に見極めましょう。
希望に合わないプランしか選べない場合、後悔するかもしれません。「こんなはずじゃなかった」とならないためにも、どのような葬儀を望むのかを家族で話し合い、そのうえでプラン内容を比較することが重要です。
契約内容や解約条件をよく確認する
互助会の契約は中長期にわたるものが多く、途中での解約や変更に関する規定が複雑なこともあります。特に、解約時に戻ってくる金額や解約手数料などは、事前にしっかり把握しておくべきです。
これを確認しないまま契約してしまうと、思ったより返金されなかったり、手続きが煩雑でストレスになったりするでしょう。契約書や重要事項説明書をよく読み、不明点は加入前に必ず質問して解消しておきましょう。
互助会に向いている人
互助会はすべての人にとって最適な仕組みとは限りませんが、一定の条件や価値観に合う方にとっては心強い備えになります。ここでは、互助会の利用に向いている人の特徴を紹介します。
大規模な葬儀をしたい人
親族や会社関係者、ご近所など多くの参列者を招いて、しっかりとした形式の葬儀をしたいと考えている方には、互助会の利用が適しています。会館設備が整っており、祭壇や進行などもパッケージ化されているため、比較的スムーズに大規模な葬儀ができます。
大規模な葬儀は準備や手配の手間も大きくなりがちですが、互助会であれば、事前の打ち合わせやサポート体制も整っています。遺族の負担を軽減しながら進められるのが大きな利点です。
葬儀費用を着実に積み立てていきたい人
毎月一定額を無理なく積み立て、葬儀に備えて計画的に準備したい人にも互助会は向いています。預金や葬儀保険といった他の方法もありますが、互助会は掛け捨てではなく、実際に使うときにサービスとして還元される点が特徴です。
とくに「お金を使ってしまいそうで不安」「保険は使わなければ損をした気分になる」といった人にとっては、積立金がそのままサービスに変わる互助会はおすすめです。費用の使い道が明確な点でも安心感があります。
互助会に向いていない人
互助会は便利な制度ではありますが、すべての人にとって最適とは限りません。ここでは、互助会の仕組みが合わない人の特徴を紹介します。
小規模な葬儀や家族葬でいい人
親しい身内だけで見送るような小規模な葬儀や家族葬を希望する人にとっては、互助会のプランが過剰になることがあります。多くの互助会はある程度形式が整った葬儀を前提としており、不要なサービスまで含まれている場合もあります。
結果として、必要以上の費用がかかったり、希望する内容と合わなかったりするかもしれません。自由度の高い葬儀を求めている人は、互助会よりも個別の葬儀社に相談した方が、柔軟に対応してもらえるでしょう。
情報収集が苦手な人
契約前にプラン内容や解約条件などをしっかり確認する必要があるため、情報収集が苦手な人は注意が必要です。よく調べずに入会してしまうと、自分に合わない内容の契約を結んでしまうリスクがあります。
互助会は会社によってサービス内容や費用、解約時の対応などが大きく異なります。その違いを理解せずに契約してしまうと、「こんなはずじゃなかった」と後悔する原因になります。情報を比較して選ぶことが難しいと感じる人は、慎重に検討しましょう。
きちんとした会社を選べば、互助会のメリットは多い
互助会には注意すべき点もありますが、信頼できる会社と契約すれば、費用の備えや手配の手間を軽減できるなど多くのメリットが得られます。自分に合ったプランを見極め、契約内容をよく確認したうえで活用すれば、安心して葬儀に備えられるでしょう。
あんしん祭典(ごじょいる)でも、冠婚葬祭に活用できる互助会を提供しています。葬儀や結婚式はもちろん、お宮参りや七五三などのお子さまのイベントに備えられるプランもあり、ライフイベント全般で活用できます。
ごじょいるのメリットや利用できるプランは、こちらのページで紹介しています。