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「ご愁傷様です」を使ってはいけない、はウソ!返事の仕方や基本マナー

「ご愁傷様です」は口頭で!シーン別の言い換え、返事の仕方 葬儀辞典
「ご愁傷様です」は口頭で!シーン別の言い換え、返事の仕方

「ご愁傷様です」とは、葬儀の場で遺族にかけるお悔やみの言葉です。本記事では基本マナーや適切な言葉の選び方がわかります。お通夜や葬儀、弔問時の言葉遣いに不安のある方におすすめです。

「ご愁傷様です」は、葬儀の場で遺族にかけるお悔やみの言葉です。相手の悲しみに寄り添うための大切な言葉ですが、使い方には注意が必要です。

突然の訃報に、「何と声をかければいいのか分からない」と戸惑った経験がある方もいるのではないでしょうか。

本記事では「ご愁傷様です」の意味や正しい使い方、状況に応じたお悔やみの言葉を、例文付きで紹介します。言葉遣いに迷ったときの参考にしてください。

「ご愁傷様です」に関する注意点

「ご愁傷様です」は、お通夜や葬儀の場などで、遺族にかけるお悔やみの言葉です。普段の会話ではあまり使いませんが、こうした場面ではよく耳にします。ただ、使い方には少し注意が必要です。

口頭でのみ使える言葉

「ご愁傷様です」は口頭でのみ使える言葉です。お悔やみのメールやLINE、手紙などでは使わないようにしましょう。

お悔やみの言葉には、口頭で伝えるのに適したものや、文章で使うのがふさわしいものがあります。どちらでも使える表現もありますが、それぞれの特徴を知っておくと安心です。お悔やみの言葉の使い分けについては、後ほど紹介します。

「ご愁傷様です」は失礼って本当?

「ご愁傷様です」という言葉は、本来、遺族の悲しみに寄り添うためのものです。ただ、ちょっとした不幸やトラブルがあった人に対し、皮肉や冷やかしの意味で使う人もいます。「葬儀の場でご愁傷様ですと言ってはいけない」という説は、このような人がいるから生まれたのでしょう。

しかし実際は、そのような意味は含まれていません。お通夜や葬儀の場で使っても、マナー違反になることはありません。

「ご愁傷様です」以外のお悔やみの言葉

お悔やみの場では、「ご愁傷様です」以外にもさまざまな言葉が使われます。言葉によって使えるシーンやニュアンスが異なるため、場面に応じて選ぶことが大切です。

口頭と文章の両方で使える言葉

口頭でも文章でも使えるお悔やみの言葉は、場面を選ばず使いやすいのが特徴です。迷ったときは、このような表現から選ぶと安心です。

お悔やみ申し上げます

「お悔やみ申し上げます」は、故人の死を悼み、遺族に対して哀悼の気持ちを伝える表現です。格式があり、どのような関係性でも使いやすい言葉です。

例:「このたびはご愁傷様でございます 心よりお悔やみ申し上げます」

残念でなりません

「残念でなりません」は、故人との別れがいかに惜しまれるものであるかを表す言葉です。個人的な感情を含んだ表現で、心からの思いを伝えたいときに向いています。

例:「突然のことで驚いております 本当に残念でなりません」

文章のみで使える言葉

文章で伝える際には、文語的な表現を意識し、口頭でしか使えない言葉を避けましょう。

ご冥福をお祈りします

「ご冥福をお祈りします」は、故人の安らかな旅立ちを願う気持ちを込めた言葉です。仏教に由来する表現なので、神道やキリスト教では使わないようにしましょう。

例:「〇〇様のご冥福を心よりお祈り申し上げます」

哀悼の意を表します

「哀悼の意を表します」は、あらたまった印象の強い言葉です。仕事関係の相手などフォーマルな場面で使われることが多いです。

例:「このたびのご訃報に接し 謹んで哀悼の意を表します」

お通夜や葬儀でのお悔やみの言葉のかけ方

お通夜や葬儀では、相手の悲しみに寄り添う気持ちを言葉にすることが大切です。相手との関係性に応じて、ふさわしい言葉を選びましょう。

親を亡くした相手

親を亡くした方は、大切な支えを失い、深い悲しみの中にいます。相手の気持ちに寄り添い、無理に言葉をかけすぎないよう心がけましょう。

「この度は誠にご愁傷様です。お父様(お母様)の突然のことで、さぞお力落としのこととお察しいたします。どうかご無理なさらないでください。」

「この度は、心よりお悔やみ申し上げます。お母様(お父様)のご逝去の報に接し、大変驚いております。ご家族の皆様のご心痛はいかばかりかとお察しいたします。」

配偶者を亡くした相手

配偶者を亡くした方は、長年の伴侶を失い、心身ともに大きな負担を抱えています。あたたかく、そっと寄り添うような言葉が望まれます。

「この度はご愁傷様です。奥様(ご主人様)を亡くされ、どれほどおつらいことかとお察しいたします。くれぐれもご自愛ください。」

「突然のことで、心よりお悔やみ申し上げます。深いお悲しみの中にいらっしゃると思いますが、どうかご無理なさいませんように。」

子どもを亡くした相手

お子さんを亡くした親御さんの悲しみは、言葉ではとても言い尽くせません。無理に慰めようとせず、気持ちを静かに伝える姿勢が大切です。

「この度は心よりお悔やみ申し上げます。どれほどのお悲しみかと思うと、言葉も見つかりません。どうかお体を大切になさってください。」

「突然のことで本当に驚いております。おつらい中とは存じますが、ご家族の皆様のご心痛が少しでも和らぎますようお祈り申し上げます。」

仕事関係者

仕事関係の方に対しては、過度に感情を出さない、丁寧で落ち着いた言葉選びが基本です。形式を整えつつ、心のこもった一言を添えると良いでしょう。

「この度はご愁傷様でございます。突然のことで驚いております。心よりお悔やみ申し上げます。」

「〇〇様のご逝去を伺い、大変驚いております。ご心労も大きいかと存じます。どうかご自愛くださいませ。」

友人・知人

友人や知人には、堅苦しすぎず、相手との関係性に合わせた自然な言葉がよいでしょう。気遣いや心配の気持ちをさりげなく伝えるのがポイントです。

「この度は本当に残念でした。ご家族の皆さんも大変だったと思います。どうかお体を大切にしてくださいね。」

「急なことで驚いています。心からお悔やみ申し上げます。何かできることがあれば、遠慮なく言ってください。」

お悔やみの言葉をメールやLINEで伝えるときの例文

直接会えないときや、急ぎの場合は、メールやLINEでお悔やみの気持ちを伝えることもあります。文章で伝える際は、言葉遣いや形式に注意しながら、丁寧に気持ちを込めるようにしましょう。

メールの場合は、件名に「お悔やみ申し上げます」や「ご逝去の報に接して」など、お悔やみの内容であることがわかる言葉を入れましょう。LINEでは、トーク一覧の段階で内容が伝わるよう、冒頭に「お悔やみのご連絡です」「ご訃報を受けて一言だけ失礼します」などと書き出すと、配慮が伝わります。

どちらの場合も相手の心情に配慮し、返信は不要であることを一言添えると、安心感を与えられます。「お返事は気になさらないでください」「ご返信は不要ですので、どうかご無理のないようにお過ごしください」などの言葉を添えるのがおすすめです。

親を亡くした相手

【メールの例文】

件名:田中よりお悔やみ申し上げます

本文:この度は お父様のご逝去の報に接し 心よりお悔やみ申し上げます

突然のことでさぞお力落としのこととお察しいたします

ご多忙とは存じますが どうぞご無理なさらないでください

返信のお気遣いは不要です

【LINEの例文】

〇〇さんへ

お母様のこと 聞きました

突然のことで本当に驚いています

今は大変だと思いますが どうか無理しないでください

何か手伝えることがあれば いつでも連絡してね

返信は不要です

配偶者を亡くした相手

【メールの例文】

件名:佐藤よりお悔やみ申し上げます

本文:この度は ご主人様のご逝去を悼み 謹んでお悔やみ申し上げます

ご家族の皆様のご心痛はいかばかりかと 胸が痛みます

今はただ 故人のご冥福を心よりお祈りいたします

返信は不要です

【LINEの例文】

〇〇さん

奥様のこと 本当に残念です

今は何と言っていいか分からないけれど 〇〇さんのことが心配です

一人で抱え込まないでくださいね

返信は気にしないでください

子どもを亡くした相手

【メールの例文】

件名:中村よりお悔やみ申し上げます

本文:この度は ご子息様のご逝去に際し 心よりお悔やみ申し上げます

あまりに突然のことで 言葉も見つかりません

今はただ 安らかなお眠りをお祈りしております

ご返信には及びません

【LINEの例文】

〇〇へ

〇〇ちゃんのこと 聞きました

信じられなくて まだ気持ちの整理がつきません

つらすぎると思うけど どうか自分を責めないでください

今は何もできないかもしれないけど ずっとそばにいます

返信はいらないからね

仕事関係者

【メールの例文】

件名:株式会社〇〇 山本よりお悔やみ申し上げます

本文:この度は 〇〇様のご逝去の報に接し 心より哀悼の意を表します

生前は格別のご厚情を賜り 誠にありがとうございました

ご遺族の皆様におかれましては どうぞご無理なさらないでください

返信はご不要です

【LINEの例文】

山本より

この度は お母様のこと 心よりお悔やみ申し上げます

大変な時とは存じますが 業務のことはどうぞ気になさらないでください

チームでしっかり対応いたします

落ち着かれましたら またご連絡いただければ幸いです

返信はお気遣いなく

友人・知人

【メールの例文】

件名:鈴木よりお悔やみ申し上げます

本文:〇〇様

この度は お身内のご不幸に際し 心よりお悔やみ申し上げます

突然のことで さぞご心痛のこととお察しいたします

どうぞお力落としされませんように

返信は不要です

【LINEの例文】

〇〇

おばあ様のこと 聞いたよ

突然で驚いた…

大丈夫?今は大変だと思うけど 無理しないでね

何かできることがあったら 遠慮なく言ってね

返信は気にしないで

お悔やみの言葉を伝えるときの注意点

お悔やみの言葉を伝える際には、相手の心情を思いやり、慎重に言葉を選ぶ必要があります。何気ない一言が相手を傷つけてしまうこともあるため、注意すべきポイントをあらかじめ確認しておきましょう。

忌み言葉を使わない

忌み言葉とは、不幸や別れを連想させる言葉のことです。葬儀や弔事の場では不適切とされ、避けるのがマナーです。気づかないうちに使ってしまうこともあるため、あらかじめ確認しておくことが大切です。

重ね言葉を使わない

重ね言葉とは、同じ言葉を繰り返して使う表現のことです。「重なる」「繰り返す」といった意味合いがあるため、不幸が重なることを連想させるとして避けるべきとされています。

生死を直接的に表現する言葉を使わない

「死ぬ」や「生きていた頃」など、直接的な言葉は強い印象を与えるため、お悔やみの場にはふさわしくありません。相手の心情を考慮し、やわらかい表現に言い換えるようにしましょう。

たとえば、「死ぬ」は「亡くなる」や「ご逝去」、「生きていた頃」は「生前」、「遺体」は「ご遺体」、といった表現に言い換えられます。

死因を尋ねない

相手が自ら話し出さない限り、死因を尋ねるのは控えましょう。どのような亡くなり方であっても、遺族にとっては深い悲しみであることに変わりありません。興味本位に聞かれることで、余計な心の負担をかけてしまう恐れがあります。

励ましの言葉をかけない

励ましのつもりでかけた言葉が、相手の悲しみを軽視しているように受け取られることがあります。お悔やみの場では、相手の気持ちを尊重する姿勢が何よりも大切です。

元気を出して
しっかりして
時間が解決してくれるよ
前を向いて
頑張って など

句読点は使わない

メールや手紙など、文章でお悔やみの気持ちを伝えるときは、句読点を使わないのが一般的です。句読点には「区切り」や「終わり」の意味があり、これを使わないことで、お通夜や葬儀が滞りなく進むようにという気持ちを合わらせます。

代わりに、読点は全角スペース、句点は改行で表現します。

短く簡潔にまとめる

お悔やみの言葉は、長く語るほど良いというものではありません。相手は深い悲しみの中にいるため、簡潔で心のこもった一言のほうが、かえって気持ちが伝わります。無理に言葉をつなげず、短くまとめることを意識しましょう。

親しい間柄なら定型文にこだわらなくてもOK

親しい間柄であれば、形式にとらわれすぎず、自分の言葉で伝えるのもいいでしょう。大切なのは、相手の心情に寄り添う姿勢です。決まり文句に頼らず、素直な気持ちを丁寧に伝えましょう。

宗教に応じた言葉遣いをする

お悔やみの言葉は、宗教によって適切な表現が異なります。仏教の習慣に基づく表現をそのまま使うと、ほかの宗教では失礼にあたることもあります。

神道の場合、「冥福」や「成仏」といった仏教由来の言葉は使いません。代わりに、「ご霊前にお祈り申し上げます」「安らかな日々をお祈りいたします」「御霊のご平安をお祈り申し上げます」などの表現が用いられます。

キリスト教の場合も、「冥福」や「供養」といった仏教の概念は使わず、「安らかな眠りをお祈りします」「天に召され、安らかにお過ごしのことと存じます」「主の御許で平安がありますように」などの言葉を選びましょう。

「ご愁傷様です」と言われたときの返事の仕方

「ご愁傷様です」と声をかけられたとき、「すみません」や「ありがとうございます」と返すのは、場にそぐわない表現とされています。「すみません」は謝罪の言葉、「ありがとうございます」は感謝の言葉として受け取られやすいため、お悔やみの場面では不適切とされます。

そのようなときは、「恐れ入ります」や「痛み入ります」といった言葉で返すといいでしょう。「恐れ入ります」は丁寧な敬意を示す表現です。「痛み入ります」は相手の思いやりに対する深い感謝と恐縮の気持ちを込めた言い回しです。どちらも失礼にあたらず、落ち着いた印象を与えます。

また、無理に言葉を返さず、黙って軽く一礼するだけでも問題ありません。相手の気持ちを受け取る姿勢が伝われば、それだけで十分です。

お悔やみの言葉はマナーを意識しながら、心を込めて

お悔やみの言葉は、亡くなった方を悼み、遺族の悲しみに寄り添うためにかける言葉です。形式的なものに思えるかもしれませんが、その一言に込める気持ちが大切です。相手の心情に配慮しながら、言葉選びや伝え方に気をつけることが求められます。

「この度はまことにご愁傷様です。心からお悔やみ申し上げます」といった基本の言葉を使うことも問題はありません。ただ、相手との関係性や置かれている状況に応じて、もう一歩踏み込んだ言葉をかけられると、より思いやりのある対応になります。