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遺品整理はいつから始める?誰がやる?安心して進める方法

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遺品整理は故人が残した物を片付ける作業です。本記事では遺品整理を始める時期や進め方、注意点、信頼できる業者の選び方まで詳しく解説。遺品整理を控えている方、不安な方はぜひお読みください。

遺品整理は、故人が遺した大切な品々を整理する作業です。単なる片付けではなく、故人との思い出に向き合い、気持ちを整理して次の一歩を踏み出すためにも大切な作業です。

大切な方を亡くした悲しみの中で、遺品整理にどう向き合えばいいのか、何から手をつければよいのか、戸惑いや不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、遺品整理をいつから始めるべきか、誰が行うのか、具体的な進め方の手順、注意すべき点、そして信頼できる業者の選び方まで解説します。これから遺品整理を控えている方、何から始めればよいか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

遺品整理の前に知っておくべき、4種類の遺品

遺品整理をスムーズに進めるためには、まず故人が残した品々を正しく分類することが大切です。遺品は大きく4種類に分類できます。適切な対応を取るためにも、最初に遺品の種類を確認しましょう。

遺産

遺産とは、現金や預貯金、不動産のように金銭的な価値を持つ品物のことです。これらは法的に相続財産として扱われ、相続税の対象にもなり得ます。

具体的には、現金や預貯金、株式などの有価証券、土地や建物といった不動産が挙げられます。その他にも、自動車、貴金属、宝石類、美術品、骨董品なども遺産に含まれることがあります。これらは換金可能な資産と考えられます。

遺言書がある場合を除き、遺産は相続人全員の共有財産です。したがって、勝手に処分したり隠したりすると、後々大きなトラブルに発展しかねません。必ず相続人全員で話し合い、合意のうえで分配方法を決めましょう。必要に応じて弁護士や税理士などの専門家に相談することも考えてください。

貴重品

貴重品とは、故人の死後に行うさまざまな手続きや、財産の権利関係を証明するために必要な書類やカード類を指します。これらは金銭的価値とは別に、手続き上の重要性を持つものです。紛失しないよう、きちんと管理しましょう。

具体的には、次のようなものが貴重品にあたります。

これらの貴重品は、相続手続きや各種契約の変更・解約に必要です。紛失してしまうと再発行に時間と手間がかかるばかりか、悪用される危険性も否定できません。見つけ次第、安全な場所にまとめて保管し、すべての手続きが完了するまで大切に管理しましょう。

形見

形見とは、故人の思い出が詰まった品物のことです。金銭的な価値よりも、遺族にとって精神的な価値が高いものです。故人の人となりや生きた証を感じさせる品々が、形見として扱われることが多いでしょう。

具体的には次のようなものが形見にあたります。

これらは故人との思い出を繋ぐ大切な品です。

誰がどの品を引き取るかについて、遺族や親族とよく話し合いましょう。物によっては故人と生前親しかった人、故人にお世話になっていた人など、友人・知人に譲ることを考えてもいいでしょう。

ただし、すべての品物を無理に残す必要はありません。本当に大切にしたいものを選びましょう。

不用品

不用品とは、これまで述べた遺産、貴重品、形見のいずれにも該当せず、遺族にとっても引き取り手のない品物を指します。日常生活で使われていたものの、古くなったり、壊れたりして、今後使う予定のないものが主です。これらは最終的に処分することになるでしょう。

例えば着古した衣類や布団、使わなくなった食器や調理器具が挙げられます。また、故障した家電製品、読み終えた大量の雑誌や書籍、古くなった家具、日用品のストックなども不用品に含まれます。家の中のスペースを占めている多くの物が、不用品かもしれません。

不用品を処分する際は、まず自治体のゴミ分別のルールを確認しましょう。可燃ごみ、不燃ごみ、資源ごみ、粗大ごみなどに正しく分別して処分しなければなりません。まだ使える状態のものは、リサイクルショップに売却したり、支援団体へ寄付したりすることも考えましょう。

遺産と形見の分け方

遺品の中には、遺産としての金銭的価値と、形見としての思い出の価値の両方を持つ品物もあります。

例えば、貴金属のアクセサリーやブランド品の万年筆などは、売却すればお金になります。しかし、故人を偲ぶ品として誰かが身に着けたい、使い続けたいと希望することもあるでしょう。

このような品物の取り扱いについては、遺族や親族間でよく相談しましょう。売却して金銭として分配するのか、それとも形見として誰かが引き継ぐのか、全員が納得できる結論を出す必要があります。一部の相続人が独断で売却したり持ち去ったりすると、後々深刻なトラブルに発展しかねません。

遺品整理の時期

遺品整理を始める時期に、明確な決まりはありません。一般的には、四十九日法要が終わって少し落ち着いた頃や、相続に関する手続きがある程度進んだ段階で取りかかることが多いです。精神的な負担も踏まえ、無理のないタイミングを見計らいましょう。

しかし、相続手続きとの関連で注意すべき点はあります。例えば、相続放棄する場合は、原則として相続開始を知った時から3ヵ月以内に手続きをしなければなりません。また、相続税の申告・納付期限は、相続開始を知った日の翌日から10ヵ月以内です。

これらの期限までに遺産の全容を把握しなければなりません。そのためにも、遺品整理は計画的に進めていきましょう。

また、遺品整理の時期は故人が賃貸住宅と持ち家のどちらに住んでいたかによっても異なります。

故人が賃貸住宅に住んでいた場合

故人がアパートやマンションなどの賃貸住宅に住んでいた場合は、比較的早めに遺品整理を進めましょう。故人が亡くなった後も、賃貸契約が続いている限り、家賃が発生し続けるからです。

大家さんや管理会社に連絡を取り、具体的な期限を確認しながら計画的に進めましょう。

故人が持ち家に住んでいた場合

故人が持ち家に住んでいた場合は、賃貸住宅のような退去期限はありません。そのため、比較的時間をかけて遺品整理を進められます。

遺品整理の流れ

遺品整理はやみくもに手を付けるのではなく、基本の流れに沿って進めましょう。この手順で進めることで、効率的に、そしてトラブルなく整理を進められるでしょう。

遺言書の有無を確認する

まずは、故人が遺言書を残していないかを確認しましょう。遺言書は、故人の財産や遺品の扱いに関する最終的な意思表示となります。金庫や仏壇、机の引き出しの中などを探しましょう。また、公正証書遺言の場合は公証役場で保管されている可能性もあるため、心当たりがあれば問い合わせてみてください。

遺言書が見つかった場合、その内容が遺産分割や遺品の処分方法において最優先されます。遺言書があることを知らずに遺品整理を進めてしまうと、故人の意思を無視してしまうことにもなりかねません。

不用品とそれ以外を分別する

次に、家の中にあるすべての品物を、「不用品」と「それ以外の必要なもの」に大きく分別します。衣類、食器、家具、家電、雑貨など、あらゆるものを対象に分別していきましょう。まずは明らかなゴミや、今後誰も使わないであろう物から手をつけると、作業が進めやすいかもしれません。

この段階で大まかに分別することで、残しておくべき物の量を把握しやすくなります。貴重品や価値のある品物を誤って処分してしまうリスクも抑えられます。

遺産、貴重品、形見を分別する

不用品以外のものを大別できたら、それらをさらに「遺産」「貴重品」「形見」の3種類に細かく仕分けていきます。前のステップで確認したそれぞれの定義(金銭的価値のある「遺産」、手続きに必要な「貴重品」、思い出の品である「形見」)を意識して、一つひとつ分類していきましょう。

これにより、どの品物が相続財産にあたるのか、どの書類が手続きに必要なのかを把握できます。また、誰がどの形見を引き取るかを話し合う際の準備にもなるでしょう。相続トラブルを防ぐためにも、この仕分けは丁寧に進めましょう。

不用品の処分方法を決める

遺品の中から不用品を分別したら、次はそれらを処分する方法を決めましょう。処分方法は品物の種類や大きさ、状態によって異なります。

家庭ごみとして捨てる

衣類や紙類、古くなった日用品、細かな雑貨など、比較的小さな不用品は、普段の生活ゴミと同じく家庭ごみとして処分できます。自治体が定めている分別ルールに従い、可燃ごみ、不燃ごみ、資源ごみなどに分けて、指定された収集日に出しましょう。

粗大ごみとして捨てる

タンスやベッド、ソファといった大型家具、自転車、布団、カーペットなど、自治体が定めるサイズを超える大きな不用品は、粗大ごみとして処分します。

多くの自治体では、粗大ごみの処分は事前申し込み制で、処理手数料がかかります。電話やインターネットで申し込み、指定された金額の処理券(シールなど)を購入して、粗大ごみに貼り付けましょう。指定日になるまでは自宅などで保管し、指定日になったら運び出します。

申し込みから収集まで日数がかかることもあるため、早めに手配を進めましょう。

リサイクルする

「まだ使えるけど、自分には必要ない」「故人の持ち物だったことを思うとなかなか捨てられない」という物は、リサイクルするのがおすすめです。捨てるのに比べて精神的な負担が少なく、いくらかお金も得られます。

まだ使える衣類や書籍、家電製品、家具などは、捨てるのではなくリサイクルするといいでしょう。リサイクルショップに買い取ってもらう、フリマアプリやネットオークションで販売する、知人や友人に譲る、あるいは福祉団体やNPO法人などに寄付するといった方法が考えられます。

遺品整理は業者に依頼するのもあり

遺品整理は時間も労力もかかり、精神的な負担も大きい作業です。遠方に住んでいる、高齢である、仕事が忙しいなど、さまざまな理由で自分たちだけで行うのが難しい場合もあるでしょう。そのようなときは、遺品整理の専門業者に依頼するのがおすすめです。

遺品整理士とは

遺品整理士とは、一般社団法人遺品整理士認定協会が認定する民間資格です。遺品整理の手順や関連法規に関する専門知識を習得し、遺族の気持ちに寄り添いながら適正な業務を行う能力を証明します。

この資格を持つスタッフが在籍する業者には、より安心して遺品整理を依頼できるでしょう。

業者の作業内容

遺品整理業者の主な作業内容は、遺品の分別、仕分け、梱包です。不用品の搬出や適切な処分、買取可能な品物の査定なども行います。また、依頼があれば貴重品や重要書類の捜索も手伝ってくれるでしょう。

基本的な作業に加え、部屋の清掃や供養、特殊清掃、各種手続きの代行などをオプションで提供している業者もあります。

遺品整理業者の選び方

遺品整理業者のなかには、残念ながら悪質な業者もあります。トラブルを避けるためにも、いくつかのポイントを押さえて慎重に選びましょう。ここでは、信頼できる業者を選ぶためのポイントを紹介します。

サービス内容を確認する

業者によって提供されるサービス内容はさまざまです。自分たちが依頼したい作業が基本料金に含まれているか、オプションとして追加できるかを確認しましょう。

まずは遺品の分別、搬出、処分といった基本作業の範囲を確認しましょう。加えて、貴重品の捜索、清掃の程度、不用品の買取、供養や各種手続き代行などのオプションサービスの有無と内容もチェックしておきたいです。

費用の金額と内訳を確認する

遺品整理の費用は決して安くありません。料金体系が不明瞭な業者に依頼すると、作業終了後に追加料金を請求されるなどのトラブルが発生するかもしれません。

総額だけでなく、何にいくらかかるのか、費用の内訳を明確に提示してくれる業者を選びましょう。どのような場合に追加料金が発生するのかも確認しておくことで、後の金銭トラブルを防げます。

評判を確認する

その業者が信頼できるかどうかを判断するうえで、実際に利用した人の声が参考になります。公式サイトには良いことしか書かれていないことも多いです。口コミサイトや比較サイト、SNSなどで業者名を検索し、利用者のレビューや評価を調べてみましょう。

できるだけ相見積もりを取る

適正な料金やサービス内容を見極めるために、複数の業者から見積もりを取りましょう。1社だけの見積もりでは、提示された条件が相場と比べてどうなのか、判断できません。

少なくとも2~3社の業者に連絡を取り、現地訪問してもらったうえで詳しい見積もりを出してもらいましょう。料金の安さだけで決めるのではなく、サービス内容、見積もり書のわかりやすさ、スタッフの対応などを総合的に比較することが大切です。

遺品整理の注意点

遺品整理にはいくつかの注意点があります。これらを押さえておくことで、後悔やトラブルを防ぎ、スムーズに整理を進められるでしょう。

遺言書の有無は必ず確認する

遺品整理を始める前に、遺言書の有無を確認してください。遺言書は故人の意思を示すものであり、その内容は法的に尊重されます。

遺言書を見落としたまま整理を進めると、法的な問題や、相続人間の争いに発展することもあります。

遺族・親族と相談のうえ進める

遺品整理は一人で判断せず、相続人や関係する親族とよく話し合いながら進めましょう。特に遺産の分配や形見分けについては、全員が納得できるよう努めましょう。

独断で作業を進めると、他の親族から不信感を持たれたり、対立が生じたりする恐れがあります。

すべての手続きが済むまで書類は捨てない

故人に関連する各種手続きがすべて完了するまで、後で必要になるかもしれない書類は捨てないでください。関連書類は一箇所にまとめて保管しておくと、管理しやすいでしょう。

必要な書類を捨ててしまうと、手続きが滞ったり、余計な手間や費用が発生したりすることもあります。遺産の見落としにもつながりかねません。

手紙や手帳など、故人の人間関係がわかるものは残す

故人の手紙や日記といった私的な記録物は、人間関係を知る手がかりになります。すぐに処分せず、内容を確認して、一時的に保管しておくといいでしょう。

これらを早々に処分すると、訃報を伝えるべき相手がわからなくなるかもしれません。

処分に迷うものは捨てない

整理中に捨てるべきか判断に迷う品物が出てきたら、無理にその場で結論を出さないでください。一旦「保留」として別の場所に保管し、後で冷静に判断しましょう。

焦って処分したものが、後で価値のある品や大切な思い出の品だったとわかっても、取り返しがつきません。時間を置いて慎重に判断することで、後悔を防げます。

デジタル遺品の整理も忘れない

パソコンやスマホ内のデータ、ネット上のアカウントといった「デジタル遺品」の整理も忘れてはいけません。パスワードの問題もありますが、その存在を把握し、必要な手続きを進めましょう。

デジタル遺品を放置すると、個人情報の漏えいや不正利用のリスクがあります。また、ネット上の資産が見過ごされたり、不要なサービス料が発生し続けたり、金銭的な問題にもつながりかねません。

デジタル遺品は、本人が生前に整理しておくことが大切です。デジタル遺品とは何か、デジタル遺品の整理「デジタル終活」はどう進めればいいのか、詳しくはこちらの記事で解説しています。

デジタル終活とは?PC・スマホのデータの残し方・隠し方

遺品整理はプロに相談・依頼すると安心

遺品整理を進めるうえで最も大切なのは、決して一人で抱え込まず、遺族や親族としっかり話し合いながら進めることです。独断で進めてしまうと、遺産の分配や形見分けを巡ってトラブルになったり、後から「勝手に処分された」といった不満が出たりするかもしれません。

遺品整理は、時間的にも体力的にも、そして精神的にも大きな負担がかかる作業です。もちろん自分で整理することも可能ですが、遺品整理のプロに相談・依頼することも考えてみましょう。

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