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葬儀辞典

「痛み入ります」はどう使う?お通夜・葬儀での返答と、「すみません」がNGな理由

葬儀辞典

「痛み入ります」とは、相手の厚意に深く感謝する丁寧な言葉です。本記事では「痛み入ります」の意味やお通夜や葬儀での使い方、適切な返答の仕方を解説します。お通夜や葬儀での言葉遣いに迷う方に向けた内容です。

「痛み入ります」は、相手の心遣いや丁寧な言葉に対して、深い感謝を伝えるための表現です。特にお通夜や葬儀といった場では、遺族が参列者の言葉や行為に対してお礼を述べるときによく使われます。

とはいえ、こうした場でどのように言葉を交わせばよいか悩むこともあります。「痛み入ります」はどんな意味なのか、どんなときに使えばよいのか、迷う方も多いのではないでしょうか。

本記事では、「痛み入ります」の意味や使い方、似た表現や、「痛み入ります」と言われたときの返答の仕方について解説します。お通夜や葬儀での言葉遣いに不安がある方、丁寧な対応を心がけたい方は、ぜひ参考にしてください。

「痛み入ります」の意味

「痛み入ります」は、相手の思いやりや丁寧な言葉に対して、深く感謝している気持ちを伝える表現です。目上の方や改まった場で使われることが多く、相手の厚意に対して丁寧にお礼を伝えたいときに用いられます。

お通夜や葬儀の場でも、お悔やみの言葉をかけられた際の返答として「痛み入ります」と述べることがあります。お悔やみの言葉とは、故人を偲ぶ気持ちや、遺族への思いやりを込めた言葉のことです。例えば「ご愁傷様です」「お悔やみ申し上げます」などが、お悔やみの言葉にあたります。

お通夜や葬儀で使える「痛み入ります」と似た言葉

お通夜や葬儀の場では、「痛み入ります」以外にも、感謝や丁寧な気持ちを伝えられる表現があります。場の雰囲気や関係性に応じて、言葉を選ぶことが大切です。

ただし、「すみません」はこうした場面では避けた方がよい表現です。「すみません」には謝罪の意味が含まれているため、お悔やみの言葉に対する返答として使うと、気持ちが正しく伝わらないかもしれません。

それでは、「痛み入ります」と似た意味を持ち、丁寧な気持ちを伝えられる表現について見ていきましょう。

恐れ入ります

「恐れ入ります」は、相手の親切や気遣いに対して、恐縮しながら感謝の気持ちを伝える言葉です。へりくだった言い回しであり、丁寧な印象を与える表現として、ビジネスや改まった場でも広く使われています。

お通夜や葬儀の場で「痛み入ります」との使い分けをする場合、「恐れ入ります」はやや控えめで形式的な印象になります。相手の行為に対して恐縮する気持ちを強く伝えたいときに適しています。感謝の気持ちを伝えるという点では共通していますが、少し距離を保った表現になります。

ありがとうございます

「ありがとうございます」は、もっとも基本的な感謝の言葉です。お通夜や葬儀の場では、「お心遣いありがとうございます」や「ご丁寧にありがとうございます」といった形で用いることで、より丁寧で心のこもった表現になります。

「痛み入ります」がやや格式ばった印象を与えるのに対し、「ありがとうございます」は感謝の気持ちを素直に伝える柔らかい表現です。ごく親しい関係の方や、形式にとらわれすぎずに気持ちを伝えたいときに向いています。

生前はお世話になりました

「生前はお世話になりました」は、故人が生前に受けた恩や親交に対して感謝の気持ちを伝える言葉です。遺族が、参列者の故人への厚意に対して述べることが多く、感謝とともに敬意を伝えられます。

「痛み入ります」が今言われたお悔やみの言葉に対する感謝なのに対し、「生前はお世話になりました」は故人に対する感謝を間接的に伝える言葉です。お通夜や葬儀の場で、故人と関係の深かった方に対して使うと良いでしょう。

黙礼

黙礼とは、言葉を交わさずに深く頭を下げることで、感謝や敬意の気持ちを表す所作です。声に出さずとも、静かに気持ちを伝えられるため、弔問の場にふさわしい振る舞いとされています。

状況によっては、「痛み入ります」と言葉で返す代わりに、静かに黙礼することが適している場合もあります。とくに言葉を交わす余裕がないときや、悲しみの中で返答に迷ったときには、黙礼だけでも十分に気持ちは伝わります。

お通夜や葬儀で「痛み入ります」を使うシーン

「痛み入ります」は、お通夜や葬儀のさまざまな場面で使える表現です。ここでは、実際に「痛み入ります」が使われる主なシーンと使い方を紹介します。

お悔やみの言葉を言われたとき

弔問に訪れた方から「ご愁傷様です」「お悔やみ申し上げます」などのお悔やみの言葉をかけられる場面があります。こうした言葉に対して、遺族として感謝の気持ちを返す必要がありますが、あまり多くを語らず、簡潔に応じるのが一般的です。

このようなときには、「ご丁寧に、痛み入ります」とひと言添えることで、丁寧な気持ちを表せます。

香典や供物を受け取ったとき

香典や供物を受け取る場面でも、「痛み入ります」は自然に使える表現です。

たとえば、香典を差し出された際に「お心遣い、痛み入ります」と述べることで、感謝と恐縮の気持ちを簡潔に伝えられます。無理に多くの言葉を加える必要はなく、落ち着いた口調でひと言添えるだけで十分です。

喪主の挨拶

通夜や葬儀の最後に行われる喪主の挨拶では、参列してくださった方々への感謝の気持ちを言葉にして伝える場面があります。全体に向けた挨拶でも、「痛み入ります」は心のこもった表現として使われます。

たとえば、「ご多用のところご会葬いただき、誠に痛み入ります」と述べれば、参列者への深い感謝の気持ちを丁寧に伝えられます。形式にとらわれすぎず、自分の言葉で感謝を込めて話す中に自然に取り入れると良いでしょう。

お通夜や葬儀で「痛み入ります」と言われたときの返答

お通夜や葬儀の場では、遺族の方から「痛み入ります」と感謝の言葉をかけられることがあります。こうした言葉に対して、どのように返せばいいのか、悩むこともあるかもしれません。

ここでは、弔問者として返答するときに使える丁寧な表現を紹介します。

とんでもないことでございます

「とんでもないことでございます」は、相手からの感謝や恐縮に対して、自分は当然のことをしたまでであるという気持ちを丁寧に伝える表現です。「そんなことを言っていただくようなことはしておりません」という意味合いを持ちます。

なお、「とんでもございません」や「とんでもありません」は文法的に間違った表現なので、「とんでもないことでございます」と言いましょう。

滅相もございません

「滅相もございません」も、「とんでもないことでございます」と同じニュアンスを持つ言葉です。こちらは「滅相もございません」のように使っても構いません。

「痛み入ります」は感謝の気持ちを伝える言葉

「痛み入ります」はもともと、目上の人の厚意や配慮に対して感謝を示す、丁寧でへりくだった表現です。ただし、お通夜や葬儀といった弔事の場では、相手との関係にかかわらず、心遣いに対するお礼として広く使われています。

この言葉には、相手の思いやりに対して深く感謝する気持ちが込められています。お悔やみの言葉への返答としてだけでなく、香典や供物を受け取ったとき、喪主として挨拶をするときなど、さまざまな場面で使える表現です。落ち着いた語調で丁寧に伝えることで、気持ちのこもった対応となります。