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家族葬で気を付けたい3つのマナー|参列や香典の可否、服装の決め方

kazokusou 葬儀辞典

家族葬も一般葬も、基本的なマナーは大きく変わりません。しかし、家族葬ならではの事情として、参列や香典を辞退するご遺族も多く、一般葬と同じ感覚で対応してしまうと、思わぬ失礼につながることがあります。

「参列しても良いのか」「香典は持参すべきか」と、どうすれば良いか迷っている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、家族葬で気を付けたい3つのマナーとして、参列・香典・服装それぞれの考え方と対応方法を解説。参列できない場合の弔意の伝え方についても紹介します。家族葬への参列を検討している方や、訃報を受けてどう対応すべきか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

家族葬で気を付けたい3つのマナー

家族葬は、近親者を中心とした少人数で行う葬儀形式です。一般葬と比べて規模が小さい分、参列者の範囲や香典・服装についても、事前に確認しておくべきことがあります。

参列しても良いのか

家族葬では、ご遺族が近親者以外の参列を辞退するケースが少なくありません。訃報を受けたとしても、それが参列の案内とは限らないため、「知り合いだから」という理由だけで弔問に訪れるのは避けた方が無難です。ご遺族の意向をしっかり確認してから、参列するかどうかを判断しましょう。

香典を持参しても良いのか

家族葬では、参列を辞退するのと同様に、香典も辞退するご遺族が少なくありません。善意で持参した香典も、ご遺族によっては受け取りを断られる場合があるため、事前に辞退の意向がないかを確認することが大切です。

服装はどうすればいいのか

家族葬は少人数・内輪の雰囲気で行われることが多いため、「平服でよい」と案内されるケースもあります。しかし「平服」は普段着を意味するわけではなく、その場にふさわしい装いを求められることに変わりはありません。もちろん、平服の案内がない場合は、一般葬と同じく喪服で参列します。

家族葬に参列しても良いかどうかの考え方

家族葬に参列しても良いかどうかは、ご遺族から明確な案内があるかどうかが判断の基本になります。案内がない場合でも、故人との関係性やご遺族の意向によって、参列が歓迎される場合とそうでない場合があります。

参列しても良い場合

次に該当する場合は、参列しても差し支えないと考えて良いでしょう。

参列するかどうか迷う場合は、ご遺族に一言確認するのが最も確実な方法です。

参列しない方が良い場合

次に該当する場合は、ご遺族の意向を尊重し、参列を控える方が無難です。

参列を辞退された場合でも、後日弔問したり、手紙や香典を郵送したりすることで、故人への弔意を伝える方法はあります。ただし、後日の弔問や香典の郵送を辞退していることもあるため、ご遺族に確認を取ってから行動に移しましょう。

家族葬でも香典の金額やマナーは一般葬と同じ

家族葬だからといって、香典の金額やマナーが一般葬と異なるわけではありません。香典は故人への弔意とご遺族への気持ちを表すものであり、葬儀の形式に関わらず、基本的なルールは共通です。

香典の金額目安

香典の金額は、故人との関係性や自身の年齢によって異なります。次の金額はあくまで目安ですが、参考にしてください。

20代30代40代~
親族両親3万~10万円5万~10万円
義理の両親3万~5万円10万円
祖父母1万円1万~3万円3万~5万円
兄弟・姉妹3万~5万円5万円
叔父・叔母1万円1万~3万円
いとこ(従姉妹など)・その他の親族3,000~1万円3,000~2万円
親族以外上司5,000円5,000~1万円1万円
上司の家族5,000円5,000~1万円1万円
勤務先の社員5,000円5,000~1万円1万円
社員の家族3,000~5,000円3,000~1万円
友人・知人3,000~5,000円5,000~1万円5,000~1万円
友人の父母3,000~5,000円5,000~1万円5,000~1万円

香典の金額目安

金額を決める際は、地域の慣習や周囲の相場も参考にすると安心です。また、香典の金額には「4」「9」のつく数字を避ける慣習があります。「4」は「死」、「9」は「苦」を連想させるためで、4万円や9万円といった金額は避けるのがマナーです。

香典の基本的なマナー

香典を持参する際は、金額だけでなく、袋の選び方や書き方にも気を配ることが大切です。

香典袋の選び方

香典袋は、包む金額に見合ったものを選びます。3,000〜5,000円程度であれば水引が印刷されたシンプルなもの、10,000円以上であれば双銀や黒白の水引がついた袋が一般的です。

表書きは「御霊前」「御香典」などが幅広い宗教・宗派に対応していますが、浄土真宗では「御仏前」を使うなど、宗派によって異なるため確認しておきましょう。

お札の入れ方

香典には新札ではなく折り目のついたお札(流通しているお札)を包みましょう。新札しかない場合は、一度折り目をつけてから包みます。お札は肖像画のある面が、香典袋の裏面、底側になるよう向きをそろえて入れます。

受付での渡し方

香典は袱紗(ふくさ)に包んで持参し、受付で袱紗から取り出して両手で渡します。渡す際には「このたびはご愁傷様でございます」など、一言添えましょう。

香典にはほかにも、「金額を旧漢数字の大字で書く」「薄墨の筆か筆ペンで書く」など、さまざまなマナーがあります。こちらの記事では香典の詳しいマナーはもちろん、香典袋の選び方や袱紗の包み方を画像付きで解説しているので、ぜひ参考にしてください。

葬儀で必要な香典とは?相場や書き方、包み方など、マナーを徹底解説

家族葬では香典を辞退するご遺族も多い

家族葬では、ご遺族が香典を辞退するケースも少なくありません。香典をいただいた場合、後日お返し(香典返し)を用意する必要があり、その手間を省く意味で辞退することもあります。「気を遣わないでほしい」と考えて辞退するご遺族もいるでしょう。

辞退の意向は、訃報の連絡文や葬儀の案内状に「香典・供花の儀はご辞退申し上げます」などの形で記されることが一般的です。案内を受け取った際は、こうした記載がないか確認するようにしてください。

香典を辞退された場合の対応

香典を辞退されている場合は、ご遺族の意向を尊重して香典を持参しないのがマナーです。善意からの行動であっても、辞退の申し出を無視して香典を渡すことは、ご遺族に余計な気遣いや負担をかけることになりかねません。

香典を渡せない場合でも、参列や後日弔問の際に供花や供物を持参するなど、弔意を伝える方法はあります。ただし、供花・供物についても辞退されている場合があるため、事前に確認してから贈りましょう。

香典の代わりの品物の選び方については、こちらの記事で解説しています。宗教・宗派ごとの注意点や贈れる品物、参列できる場合とできない場合の贈り方などがわかります。

家族葬で香典の代わりに贈れる品物を宗教ごとに紹介|避けるべき物やマナー、贈るタイミング

家族葬でも服装のマナーは一般葬と同じ

家族葬であっても、服装のマナーは一般葬と変わりません。少人数で行われる葬儀だからといって、服装の基準が緩くなるわけではなく、故人を弔う場にふさわしい装いを心がけましょう。

男性の服装

男性の基本は、ブラックスーツに白いワイシャツ、黒無地のネクタイを合わせた装いです。スーツはダブルでもシングルでも問題ありませんが、光沢のある素材は避け、マットな質感のものを選びます。

小物類にも気を配りましょう。靴・ベルト・靴下はいずれも黒で統一し、ネクタイピンやカフスボタンは外しておくのが基本です。時計はシンプルなデザインのものにとどめ、派手なアクセサリーは身につけないようにしましょう。

女性の服装

女性の基本は、黒のアンサンブルやワンピース、スーツなどの喪服です。スカート丈は膝が隠れる程度が目安で、露出が多いデザインは避けてください。

アクセサリーは、真珠のネックレスやイヤリングが一般的に認められています。ただし、二連のネックレスは「不幸が重なる」とされるため避けましょう。

バッグは黒の布製、靴は黒のパンプスが基本で、エナメル素材や金具が目立つデザインは控えるのが無難です。また、ストッキングは黒か肌色を選び、ネイルが派手な場合は手袋をするなど、目立たないよう配慮しましょう。

子ども・学生の服装

子どもや学生が参列する場合、制服があれば制服を着用するのが最も適切です。制服は正式な礼装として認められており、未就学児から高校生まで幅広く対応できます。

制服がない場合や私服で参列する場合は、黒・紺・グレーなど落ち着いた色味の服装を選びましょう。キャラクターのプリントが入ったものや、明るい色のものは避けてください。

靴も可能な限り黒や紺など暗い色のものを選びます。スニーカーでも構いませんが、なるべく清潔感のあるシンプルなデザインのものを選んでください。

平服と言われた場合の対応

「平服でお越しください」と案内された場合でも、普段着で参列して良いわけではありません。この場合の「平服」とは準喪服を指し、カジュアルな服装を指しているわけではありません。

具体的には、黒・紺・グレーなどの落ち着いた色味で、シンプルなデザインの服装が適切です。男性であればダークスーツに白シャツ・黒ネクタイ、女性であれば地味な色のワンピースやスーツが目安となります。「平服可」と言われた場合も、華やかな色柄や派手なアクセサリーは避け、葬儀の場にふさわしい装いを意識してください。

葬儀の服装やアクセサリー、持ち物については、こちらの記事で詳しく解説しています。

葬儀・告別式の服装と持ち物、アクセサリー【男女別・子ども】

家族葬に参列しない場合にできること

家族葬への参列を辞退された場合や、やむを得ない事情で参列できない場合でも、故人への弔意を伝える方法はあります。参列しないからといって、何もできないわけではありません。

葬儀後に弔問する

葬儀が終わった後に、ご自宅へ弔問に伺う方法があります。ただし、葬儀直後はご遺族が心身ともに疲弊しているため、すぐに訪問するのは避けた方が良いでしょう。一般的には、葬儀1~2週間後から四十九日が明ける前を目安に、ご遺族の都合を確認したうえで伺います。

弔問の際は、長居せず短時間で切り上げることを意識してください。ご遺族にとって、弔問の対応そのものが負担になる場合もあります。服装は黒・紺・グレーなど落ち着いた色味の服装が適切です。

家族葬が終わってからの弔問については、こちらの記事で解説しています。

家族葬の後日に弔問しても良い?確認の取り方とマナー、持ち物

香典を現金書留で郵送する

参列できない場合、香典を現金書留で郵送するのも一つの方法です。現金を郵送する際は、必ず現金書留を利用してください。普通郵便で現金を送ることは法律で禁止されており、トラブルの原因にもなります。

郵送する際は、香典袋に現金を入れ、さらに現金書留用の封筒に香典袋ごと入れて送ります。その際、お悔やみの言葉を記した手紙を同封すると、弔意がより伝わるでしょう。手紙には、参列できなかったことへのお詫びと、故人への哀悼の気持ちを簡潔にまとめます。

なお、ご遺族が香典を辞退している場合は、郵送も控えるのがマナーです。香典を辞退している場合にどうしても気持ちを伝えたいときは、供花や弔電を送るか、後日改めてお悔やみの手紙を送る方法を考えてみてください。

弔電を送る

家族葬への参列案内がなく参列を控えた方が良いと思われる場合や、都合により参列できない場合などは、弔電を送るのも良いでしょう。

弔電とは、訃報に際して送る電報です。お悔やみの気持ちやご遺族を労わる言葉を、電報として送ります。お通夜や葬儀に合わせて弔電を送ることで、参列できなくとも弔意を伝えられます。

家族葬では弔電を辞退するご遺族もいるため、まずは葬儀の案内や訃報の連絡に弔電辞退の記載がないかを確認しましょう。辞退の記載がない場合は基本的に送っても問題ありませんが、不安ならご遺族に確認のうえ送ると良いでしょう。

家族葬での弔電の送り方やマナーについては、こちらの記事で解説しています。宗教ごとのお悔やみの言葉の例文もあるため、ぜひ参考にしてください。

家族葬でも弔電を送って良い?判断基準と送り方、宗教ごとのお悔やみの言葉

家族葬も一般葬も基本のマナーは同じだが、確認することは多い

家族葬も一般葬も、基本的なマナーは同じです。ただし、家族葬では参列や香典を辞退するご遺族も多く、事前に確認しておかなければならないこともあります。

訃報を受けた際は、まず参列の案内があるかどうかを確認します。案内がなければ参列を控えるのが無難ですが、参列したい場合はご遺族に確認しましょう。

参列できない場合や香典を辞退された場合でも、葬儀後の弔問や供花・供物を贈るなど、弔意を伝える方法はあります。ただ、これらもご遺族に確認を取り、意向に沿うことが大切です。

ご遺族の意向を尊重しながら、故人への気持ちを表しましょう。

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