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葬儀辞典

家族葬で香典返しが必要な4つのケース|渡すタイミングとマナー、香典返しを辞退されたときの対応

葬儀

家族葬は近しい方々だけで故人を見送る葬儀形式ですが、参列者が少ないからといって香典返しを省略してよいわけではありません。香典をいただいた場合は、家族葬でも一般葬と同じように香典返しを用意するのがマナーです。

「香典を辞退したのに受け取ってしまった」「後日弔問でいただいた香典はどうすればいい?」「香典返しを辞退されたときはどう対応すればいい?」など、家族葬ならではの状況に戸惑う方も少なくないでしょう。

本記事では、家族葬で香典返しが必要になるケースや渡すタイミングから、金額の目安や品物の選び方といったマナーまで、詳しく解説します。挨拶状の例文もあるので、香典返しの準備を進める際にそのまま活用できます。家族葬を終えたばかりの方、これから家族葬を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

家族葬でも香典をいただいたら香典返しを渡す

家族葬は、近親者や親しい友人など、限られた人々で故人を見送る葬儀の形式です。参列者が少ないからといって、香典返しを省略してよいわけではありません。香典をいただいた場合は、家族葬でも一般葬と同様に、香典返しを渡すのがマナーです。

香典返しとは、お通夜や葬儀・告別式でいただいた香典に対するお礼の品のこと。「おかげさまで忌明けを迎えることができました」という感謝と報告の意味を込めて贈ります。

参列者には香典返しとは別に会葬御礼を渡す

葬儀に参列してくださった方には、香典返しとは別に「会葬御礼」を渡すのがマナーです。会葬御礼とは、参列者全員に対して「足を運んでいただいたお礼」として渡す品のことで、香典の有無にかかわらず、参列してくれたすべての方が対象となります。

香典返しと会葬御礼は混同されやすいものの、目的も渡す相手も異なります。香典返しは香典をいただいた方へのお礼であるのに対し、会葬御礼は参列そのものへの感謝として贈るものです。そのため、香典をいただいた方には、会葬御礼と香典返しの両方を渡します。

会葬御礼の品は、ハンカチや不織布バッグ、お茶・コーヒーの小袋など、持ち帰りやすく日常で使いやすいものが定番です。香典返しに比べて金額は控えめで、500〜1,000円程度の品が一般的です。

家族葬でも香典返しが必要になるケース

家族葬では、香典を辞退するケースも少なくありません。しかし、香典を辞退した場合でも、実際には香典を受け取ることがあります。どのような状況で香典返しが必要になるのかを把握しておくと、いざというときに慌てず対応できるでしょう。

香典を辞退せずに受け取った場合

香典辞退の旨を伝えずに葬儀を執り行い、参列者から香典をいただいた場合は、香典返しを渡すのが基本です。香典をいただいたにもかかわらず何もお返しをしないと、相手に失礼な印象を与えてしまいます。家族葬であっても、香典を受け取った事実がある以上、一般葬と同じようにお返しの準備が必要になります。

香典を辞退したが受け取った場合

「香典辞退」を伝えていたにもかかわらず、相手の厚意で受け取ることになった場合も、香典返しを贈るのがマナーです。辞退の意思を伝えていたからといって、いただいた香典をそのままにしておくのは相手への配慮に欠けます。

なお、香典を受け取りたくない場合は、2回まで断るのが一般的です。2回断り、相手が「それでも受け取ってほしい」ということであれば、ありがたくいただくと良いでしょう。

後日の弔問で香典を受け取った場合

葬儀には参列できなかったものの、後日自宅へ弔問に訪れた方から香典をいただくことがあります。この場合も、受け取った香典に対する香典返しが必要です。弔問のタイミングによっては当日にお返しの品を用意できないこともあるため、後日郵送で香典返し送る形でも問題ありません。

郵送で香典を受け取った場合

遠方に住んでいるなど、葬儀に参列できない方から香典が郵送で届くこともあります。郵送での香典であっても、いただいた気持ちに変わりはないため、香典返しは必要です。

香典辞退の意思表示をしていて、郵送で香典が送られてきた場合は、断らずにそのまま受け取るのが良いでしょう。現金書留で送り返したり、振り込みで返したりすると、相手の気持ちを傷つけてしまうかもしれません。

「香典返しのお気遣いは不要です」と言われた場合の対応

香典をいただいた際に、「香典返しのお気遣いは不要です」と言われることがあります。この場合、香典返しは不要ですが、何らかの形でお礼の気持ちは伝えたいです。

香典返しを辞退された場合の対応としては、品物の代わりに「お礼状(挨拶状)」を送る方法が一般的です。忌明けのタイミングで、感謝の気持ちと忌明けの報告を書いた手紙を送ることで、誠意を伝えられます。

また、香典返しを辞退した相手でも、お中元やお歳暮の時期に合わせて品物を贈る方法もあります。香典返しとしてではなく、季節のご挨拶という形をとることで、相手も気を遣わずに受け取れるでしょう。

いずれの場合も、「辞退されたからお返しは不要」と判断するのではなく、相手との関係性や状況に応じて柔軟に対応することが大切です。

家族葬で香典返しを渡すタイミング

香典返しを渡すタイミングには、大きく分けて「当日」と「忌明け」の2つがあります。どちらが適切かは、葬儀の規模や参列者の状況によって異なるため、事前に方針を決めておくと当日の対応がスムーズです。

当日返し

当日返しとは、お通夜や葬儀・告別式の当日に、参列者へ香典返しをその場で渡す方法です。参列者全員に同じ品物を用意しておき、受付で香典と引き換えに渡します。

当日返しの最大のメリットは、後日個別に対応する手間が省けることです。ただし、いただいた香典の金額にかかわらず一律の品物を渡すため、高額な香典をいただいた方には忌明け後に改めて差額分に相当するお返しの品(後返し)を用意しましょう。

家族葬は参列者が少ない分、個別対応もしやすいため、高額な香典への追加対応を念頭に置きながら準備を進めましょう。

忌明けに送る

忌明けとは、仏式では故人が亡くなってから49日目(四十九日)を指し、この時期に香典返しを送るのが伝統的なマナーです。なお、神式では五十日祭の後、キリスト教では葬儀1か月後の記念式の後を目安に送ると良いでしょう。

忌明けに送る方法では、いただいた香典の金額を把握したうえでお返しの品を選べるため、金額に応じた適切なお返しができます。

忌明けの香典返しは、四十九日法要を終えた後、1〜2週間以内を目安に発送するのが一般的です。郵送で香典をいただいた方や、葬儀後に弔問してくれた方への香典返しも、忌明けのタイミングでまとめて対応すると良いでしょう。

家族葬でも香典返しのマナーは同じ

家族葬だからといって、香典返しに関するマナーが変わるわけではありません。金額の目安や品物の選び方、掛け紙・挨拶状の扱いなど、一般葬と同じ作法を守ることが大切です。

香典返しの金額目安

香典返しの金額は、いただいた香典の「半額(半返し)から3分の1程度」が目安です。たとえば1万円の香典をいただいた場合、3,000〜5,000円程度の品物を選びます。

地域によって慣習が異なる場合もあるため、地元の葬儀社や年長の親族に確認しておくと安心です。また、高額な香典をいただいた場合は半額相当を返すと香典返しの金額が大きくなりすぎることもあるため、3分の1程度に抑えても問題ありません。

香典返しに適した品物

香典返しには、「後に残らない品物」を選ぶのが基本です。これは、悲しみや不幸を後に残さないという意味合いからきており、食品や日用品など消えてなくなる「消え物」が適しているとされています。

具体的には、お茶・コーヒー・海苔などの食品類、石けん・洗剤などの日用消耗品、タオルやハンカチといった繊維製品が定番です。近年はカタログギフトを選ぶ方も増えており、受け取った方が好みに合わせて品物を選べる点が喜ばれています。

生ものや慶事を連想させるもの(鰹節・昆布など)は避けるのがマナーです。

香典返しには掛け紙をかける

香典返しには、のし紙ではなく「掛け紙」をかけるのが正しい作法です。慶事に使う「のし紙」とは異なり、弔事用の掛け紙にはのしの印刷がなく、東日本では黒白(くろしろ)の、西日本では黄白(きしろ)の水引が付いたものが一般的です。

表書きは「志」と書くのが全国的に広く使われていますが、西日本では「満中陰志」と書くこともあります。水引の下には喪主のフルネーム、または「○○家」と記載します。

香典返しには挨拶状を添える

香典返しを贈る際は、感謝の気持ちと忌明けの報告を伝える挨拶状を必ず同封しましょう。挨拶状には、香典へのお礼、忌明けを迎えたこと、略儀ながら書面でのご挨拶となる旨などを記載します。

挨拶状は縦書きで、時候の挨拶は入れません。また、弔事の挨拶状では「重ね重ね」「たびたび」などの重ね言葉は不幸が重なることを連想させるため使用を避け、句読点を入れないのが伝統的な書き方です。

葬儀後に送る挨拶状の例文

葬儀後に送る挨拶状は、忌明けの報告と香典へのお礼を伝える大切なものです。状況によって文面が異なるため、自分のケースに合った挨拶状を用意しましょう。

香典を受け取らなかった場合の挨拶状

香典を辞退した葬儀では、参列してくれた方や弔意を示してくれた方に向けて、忌明けの報告と感謝を伝える挨拶状を送りましょう。

謹啓

先般 亡父〇〇儀の葬儀に際しましては

ご丁重なるご厚志を賜り 誠にありがとうございました

故人の遺志により香典のご辞退を申し上げたところ

ご理解いただきましたこと 深く感謝申し上げます

おかげさまで四十九日の法要を滞りなく相済ませることができました

略儀ながら書中をもちまして謹んでご挨拶申し上げます

謹白

令和〇年〇月

〇〇 〇〇

香典返しに同封する挨拶状

香典返しに同封する挨拶状は、忌明けの報告と香典へのお礼を伝えるものです。品物とともに届くため、受け取った方が香典返しだとわかるような文面を心がけましょう。

謹啓

先般 亡母〇〇儀の葬儀に際しましては

ご多忙中にもかかわらずご参列いただき

ご多忙中にもかかわらずご厚情を賜りありがとうございました

おかげさまで四十九日の法要を滞りなく相済ませることができました

ここに忌明けのご挨拶を申し上げますとともに

心ばかりの品をお贈り申し上げます

どうかご受納いただけますと幸いです

本来であれば直接お伺いしてご挨拶申し上げるべきところ

略儀ながら書中をもちまして謹んでお礼申し上げます

謹白

令和〇年〇月

〇〇 〇〇

香典返しを辞退された場合の挨拶状

香典返しを辞退された方には、品物の代わりに挨拶状を送ることでお礼の気持ちを伝えましょう。辞退の意向を尊重しつつも、感謝の言葉を丁寧に記すことが大切です。

謹啓

先般 亡祖母〇〇儀の葬儀に際しましては

ご丁重なるご香典を賜り 誠にありがとうございました

おかげさまで四十九日の法要を滞りなく相済ませることができました

本来であれば忌明けのしるしに心ばかりの品をお贈り申し上げるところ

ご辞退のお言葉に甘えさせていただき 誠に恐縮ではございますが

謹んで書中にてお礼申し上げます

今後とも変わらぬお付き合いのほど よろしくお願い申し上げます

謹白

令和〇年〇月

〇〇 〇〇

家族葬でも香典返しが必要になることはある

家族葬は、参列者を限定した小さな葬儀の形式ですが、香典返しのマナーは一般葬と同じです。香典を受け取った場合は、一般葬と同じように香典返しを用意しましょう。

香典を辞退した場合でも、相手の厚意で香典を受け取ったり、後日弔問や郵送でいただいたり、実際には香典返しが必要になる場面はさまざまです。

あんしん祭典では、葬儀はもちろん、葬儀後の手続きや遺品整理など、幅広いサポートが可能です。返礼品の選択・手配をはじめ、法事・法要の対応まで一貫してお手伝いしています。

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